研究概要 |
平成14年および15年の研究を踏まえて、第4回全国障害者スポーツ大会(埼玉 まごころ大会)参加都道府県・政令市に対して、参加選手のメディカルチェックの実施状況等の現状を郵送によるアンケート調査を実施した。現在アンケート集計中であるが,メディカルチェックを行っていない団体は平成15年同様の約60%である.また,日本障害者スポーツ協会所属の競技団体の全国規模大会では,メディカルチェックはまったく行われていなかった.選手は,障害を持ってスポーツに参加しているのであるから,健常者以上に参加選手のメディカルチェックを行い,選手の健康保持および事故防止に万全を記す必要性を感じた. また、2004アテネパラリンピックでのドーピング調査では,選手村で簡易TUEの申請を行い治療したのは10件であった。日本選手に対するドーピング検査は競技場外検査9名、競技後検査17名の計26名に行われたが、違反者はいなかった。パラリンピック全体では642件のドーピング検査が実施され、7名が処分を受けた.ドーピングに対する選手・役員の知識不足に痛感した.健常者・障害者・アマチュア・プロいずれの競技者に対しても世界アンチドーピング機構の2004年規定が関わってくるので,その啓蒙が必要である.
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