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2003 年度 実績報告書

肩関節腱板筋活動の分析と至適トレーニングマシン作製に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15500462
研究機関早稲田大学

研究代表者

加藤 清忠  早稲田大学, スポーツ科学部, 教授 (50063681)

研究分担者 長谷川 伸  早稲田大学, スポーツ科学部, 助手 (70350444)
岡田 純一  早稲田大学, スポーツ科学部, 助教授 (10277791)
キーワード回旋腱板筋 / 外旋運動 / 筋電図 / MRI / 筋体積
研究概要

1.肩関節外旋運動における関連筋の筋電図学的研究
肩関節外旋トレーニングにおける負荷量(負荷重量、反復回数)の変化が棘下筋、三角筋、僧帽筋の筋活動に与える影響について検討を行った。負荷重量の変化に対しては等尺性最大筋力(IS:isometric strength)の30%IS以下の負荷重量では20repsの運動において表層筋(三角筋中部・後部、僧帽筋)が無負荷での運動に対して有意に高い値を示すことなく運動を遂行することができた。反復回数については10%ISでは20回、20%ISでは7回、30%ISでは3回までは表層筋が無負荷時に対して有意に高い活動を示すことなく運動を行うことができた。このことから、棘下筋の至適トレーニング条件としては最大等尺性筋力の10〜30%の負荷重量で、10%ISでは20回、20%ISでは7〜10回、30%ISでは3〜7回が効果的な回数であると考えられた。
2.MRIによる回旋腱板筋と三角筋の形態学的分析
運動前後のMRI信号強度の分析に先立つ研究としてMRIを用いて一般成人男性、上肢運動を頻繁に行う野球投手を対象に回旋腱板筋を構成する各筋と三角筋の筋体積の算出と、利き腕と非利き腕の間の比較を行った。肩甲骨内側縁から外側へと撮影した各スライスにおいて分析対象となる筋の断面積を求め、スライス枚数、スライス厚、スライス間隔より筋長を決定し、筋体積の算出を行った。算出された筋体積は屍体と比較して大きな値を示したが、その構成比はよく一致するものであった。一般成人男性において利き腕の棘下筋体積が大きな値を示したのを除くと、回旋腱板筋は一般成人も野球選手も両側間の差は見られなかった。このことから回旋腱板筋は日常の使用頻度の高さやスポーツトレーニングに対して、形態的には大きな変化の見られない筋であることが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 長谷川伸, 館俊樹, 加藤清忠: "肩関節外旋トレーニングの至適強度・回数に関する研究"早稲田大学体育学研究紀要. 35. 43-52 (2003)

  • [文献書誌] 長谷川伸, 館俊樹, 斎藤正男, 斎藤恵一, 王力群, 加藤清忠: "MRIによる野球投手の回旋腱板筋と三角筋の形態分析"ヒューマンサイエンス リサーチ. 12. 11-20 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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