研究課題/領域番号 |
15500469
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研究機関 | 四條畷学園短期大学 |
研究代表者 |
小柳 磨毅 四條畷学園短期大学, リハビリテーション学科, 教授 (20269848)
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研究分担者 |
橋本 雅至 四條畷学園短期大学, 助教授 (40342183)
武岡 健次 四條畷学園短期大学, 講師 (50342184)
佐藤 睦美 大阪大学, 医学部附属病院・リハビリテーション部, 理学療法士
木村 佳紀 大阪大学, 医学部附属病院・リハビリテーション部, 理学療法士
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キーワード | フォワードランジ / サイドランジ / 傾斜 / 筋力トレーニング / 協調性 |
研究概要 |
平地でのフォワードランジ(以下、FL)動作中の前脚と後脚の関節角度、関節モーメント、床反力データ、筋電図から下肢の運動特性を明らかにした。動作中の下肢の各関節は、動作の制動や推進、体重の支持などの目的にあわせて関節モーメントが発揮されていた。さらに筋活動も同様に体重の前方移動において下肢の前面筋群、後方移動に後面筋群、体重支持に下肢の伸展筋群の活動が協調して高まっていた。下肢荷重位でのトレーニングが協調性のトレーニングに適していることが示唆された。動作中の下肢運動の際、膝関節の軽度屈曲位での伸展モーメントの発揮から膝関節の前方勇断力の発生が示唆された。 健常者を対象に平地でのFL動作の特性を知り、斜面台を利用した動作をトレーニングとして遂行する際の注意点などを検討した。上り坂のFL動作では、後脚の膝関節の前方勇断力が平地に比べ減少する可能性が示唆された。また下り坂では、前脚の足底が接地時前方に僅かに滑る現象が確認され、斜面上での動作での安全性の確保が必要であった。 高齢者のFL動作はステップ幅と股関節の伸展モーメントが若年者に比して明らかに減少し、前額面上のバランスは不安定となることが明らかとなった。 斜面上での後方重心化は膝関節への依存度を高め、前十字靱帯損傷の発生の危険性があることが示唆された。
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