研究課題/領域番号 |
15500469
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 四條畷学園大学 (2005) 四條畷学園短期大学 (2003-2004) |
研究代表者 |
小柳 磨毅 四條畷学園大学, リハビリテーション学部, 教授 (20269848)
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研究分担者 |
橋本 雅至 四條畷学園大学, リハビリテーション学部, 助教授 (40342183)
武岡 健次 四條畷学園大学, リハビリテーション学部, 講師 (50342184)
佐藤 睦美 大阪大学医学部附属病院, リハビリテーション部, 理学療法士
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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キーワード | フォワードランジ / サイドランジ / 傾斜 / 筋力トレーニング / 協調性トレーニング |
研究概要 |
床面の傾斜と外力による下肢の筋力強化と協調性トレーニングを開発するために、フォワードおよびサイドランジと、斜面上での姿勢変化が主に膝関節の力学特性に及ぼす影響を分析した。 1.フォワードランジ:前脚の膝関節は屈曲から伸展運動に転換し、動作を通じて伸展モーメントが生じた。矢状面における床反力ベクトルは接地直後を除いて常に膝関節中心の後方に位置した。大腿四頭筋の筋活動は接地直後から増大し、この時期には膝関節に対して前方剪断力が作用し、その後は後方剪断力が作用すると推察された。後脚運動では膝関節が伸展した前脚接地直前と屈曲へ転換した離地直後に、床反力ベクトルはと膝関節中心の前方を通過し、前方剪断力が作用する可能性が示唆された。 2.サイドランジ:踏み込み脚は股関節の屈曲、外転と膝関節の屈曲、内旋、足関節の背屈、回内運動を生じ、伸展運動への転換期に関節モーメントが最大となった。蹴り脚は股関節の屈曲、外転と膝関節の屈曲、内旋、足関節の底屈運動を生じ、動作の初期と終期の駆動と制動に作用した。骨盤の上下および側方移動と回旋運動は、歩行に比べて増大していた。 3.斜面上での姿勢変化:膝関節を軽度屈曲した斜面上のスキー滑走姿勢において、前傾姿勢は股関節の伸展と足関節の底屈モーメント、ハムストリングスの筋活動が増大し、膝関節の伸展モーメントと大腿四頭筋の活動は減少した。後傾姿勢は膝関節の伸展および股関節の屈曲モーメントが増大し、大腿四頭筋と前脛骨筋の活動が増加してハムストリングの活動は減少した。前傾姿勢はハムストリングスへの依存度が増大していたことから、膝関節への前方剪断力が小さい姿勢であると考えられた。逆に後傾姿勢では大腿四頭筋活動による膝関節伸展モーメントが増大し、ハムストリングとの不均衡も高まった。後傾姿勢ではブーツ後壁圧の増加による受動的要因に加え、大腿四頭筋によるinternal forceが非接触的なACL損傷の発生要因となる可能性が示された。
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