研究課題/領域番号 |
15500470
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
奥田 邦晴 大阪府立大学, 総合リハビリテーション学部, 教授 (20269856)
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研究分担者 |
林 義孝 大阪府立大学, 総合リハビリテーション学部, 教授 (90269837)
高畑 進一 大阪府立大学, 総合リハビリテーション学部, 教授 (70342219)
淵岡 聡 大阪府立大学, 総合リハビリテーション学部, 助教授 (30290381)
樋口 由美 大阪府立大学, 総合リハビリテーション学部, 助手 (60312188)
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キーワード | 障害者 / 障害者スポーツ / 脳性麻痺 / 投てき競技 / バイオメカニクス / 運動分析 / 三次元解析 |
研究概要 |
障害者の陸上競技、中でもフィールド競技に関する先行研究は散見する程度であり、特に、重度障害者を対象とした投てき競技に関する研究は皆無である。本研究は主として脳性麻痺や頚髄損傷者の重度障害者の投てき運動を可能にするための補装具である調節式スローイングチェアを作成し、スローイングチェアの適合度合いの差異がどのように投てき運動に影響を及ぼすかについて調査することを目的とした。具体的には、各々の選手の投てき運動を6台のデジタルビデオカメラを用いたビデオ式3次元解析装置(ToMoCo Vm4)により運動学的に解析し、障害度やその特徴の違いやスローイングチェアの適合性が投てき運動に及ぼす影響について明らかにした。これらの結果は、重度障害者にとって、投てき競技の魅力が拡大し、その普及に寄与できるとともに、障害者の投てき競技におけるスポーツ指導方法の基礎データとしたり、競技能力向上に寄与することができる。 1.調節式スローイングチェア(通称、座投一)を作製した。 2.脳性麻痺選手を対象に、調節式スローイングチェアを約2ヶ月間貸与し、調整後、障害者陸上ジャパンパラリンピック大会に本機を使用して出場した。 3.脳性麻痺選手の投てき動作について、三次元解析装置にて運動学的に分析、検討した。 4.アテネパラリンピックに出場した頚髄損傷選手(銀メダリスト)を対象に、調節式スローイングチェアを使用し、より競技能力向上に目的に、検討した。(現在も継続中) 5.3および4の結果から、改良型調節式スローイングチェアを作製した。 6.調節式スローイングチェアについて特許申請を行い、受領された。(特願2005-265193) 7.第26回医療体育研究会/第9回アジア障害者体育スポーツ学会日本部会第7回合同大会にて、「陸上投てき競技用調節式スローイングチェアの開発について」を報告した。 8.第18回大阪府理学療法学術大会にて、「頚髄損傷投てき選手に対する競技用調節式補装具(モジュラー型スローイングチェア)を用いた競技能力向上への取り組み」について報告予定。
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