研究課題/領域番号 |
15500475
|
研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
山本 裕之 静岡大学, 保健管理センター, 助教授 (50273933)
|
研究分担者 |
池谷 直樹 静岡大学, 保健管理センター, 所長・教授 (80283357)
|
キーワード | 健康教育 / 青年期 / 生活習慣病 / スクリーニング / 糖尿病 / HbA1c / 食生活 / 食育 |
研究概要 |
青年期における定期健康診断をベースにした生活習慣病一次予防のためのスクリーニング法や介入法までを視野に置いた総合的な集団・個別健康教育システム作りの展開を継続して推進した。 1 エビデンスの集約作業 1)ICカードを利用した健診をベースに、青年期健診データの縦断的解析、さらには集団的健康アプローチの短期的効果についても解析予定であったが、未だ結果を出すには至らなかった。現在、半ば完成しつつある情報学部との共同開発健診ソフト「健康モニタリングシステム」の完成を待って、次年度繰越の課題とする。 2)肥満に関して、青年期の2型糖尿病スクリーニング法について、「HbAlcを組み合わせた若年者の糖尿病スクリーニングの検討」として報告した。健常若年者(平均18.3歳)のHbAlc値(Mean±SD)は4.57±0.26%。検尿によるスクリーニングは、感度、特異度ともに不十分。若年発症2型糖尿病の予後の悪さを考えると、ある程度耐糖能の状態を把握可能なHbA1cをスクリーニングに組み合わせることは、耐糖能異常の早期発見に有用なだけでなく、糖尿病予備軍としてHbA1c5%台前半からの積極的な介入の大切さを示した。 3)やせに関して、静岡県内4大学の食生活アンケート調査(健診時)をまとめた。特に女子学生のボディーイメージと体型のずれが際だったが、味付けと血圧など様々な点で食生活のずれ現象を認めた。一人暮らしの多い大学生への「食育」の必要性が示唆され、県内大学保健保健管理担当職研究会においても継続調査研究事項となっている。 2 最適な介入法の検討 1)1-1)で記したように、"必修授業を利用した健診時後措置"(新入生健康セミナーの一環)という集団アプローチの効果については、次年度繰越課題とする 2)情報学部の協力で、健康に関するビデオコンテンツの学内向けweb配信を試みた。
|