研究課題/領域番号 |
15500490
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
坪内 伸司 大阪府立大学, 総合教育研究機構, 講師 (10188617)
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研究分担者 |
清水 教永 大阪府立大学, 総合教育研究機構, 教授 (30079123)
真耒 省二 大阪府立大学, 総合教育研究機構, 助教授 (10118002)
濱口 雅行 大阪府立大学, 総合教育研究機構, 講師 (70172963)
松浦 義昌 大阪府立大学, 総合教育研究機構, 講師 (60173796)
田中 良晴 大阪府立大学, 総合教育研究機構, 講師 (60236651)
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キーワード | 美容 / 推拿 / 経穴 / 手技 / CV_<R-R> / フェイス スケール |
研究概要 |
本年度の研究では、推拿療法の中から特に美容・健康保持を目的とした美容推拿が、生体の生理心理に与える影響について検討した。 被検者は、20〜22歳までの健康な女子大学生10名とし、本研究の趣旨説明を行った後、協力する旨の承諾を得た。 推拿部位は、被検者顔面部の印堂穴→陽白穴→太陽穴、印堂穴→神庭穴→頭維穴、陽白穴→太陽穴→四白穴→迎香穴→人中穴→地倉穴→承漿穴→顫膠穴→下関穴→頬車穴の順に各穴に対して拇指推抹法、拇指按揉法の手技を反復して20分間実施した。 生理的指標は、心拍数(HR)、組織酸素飽和度(StO_2)、総ヘモグロビン量(THb)および分泌型免疫グロブリンA(S-IgA)を記録し、心理的指標としてフェイススケール及び内省報告を記録した。 組織酸素飽和度、総ヘモグロビン量は、推拿時、control時共に推拿後に減少傾向が認められた。CV_<R-R>は、推拿前に比べ推拿中に有意(p<0.01)な減少が認められた。 分泌型免疫グロブリンは、推拿後に有意(p<0.05)な増加が認められた。フェイススケールは、control時、推拿時共に推拿前に比べ推拿後に有意(control時p<0.05、推拿時p<0.01)に高くなることが認められた。また、内省報告では、「気持ちが良い」「暖かくなった」等の報告が多く見られた。 このことから、顔面部に対する美容推拿は、自律神経系の働きを抑制し、副交感神経優位に傾ける刺激となることが明らかとなった。また、口腔局所免疫能を高める効果をもたらすことも明らかとなった。さらに、精神的なリラクゼーション効果を高める刺激となることが明らかとなった。
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