研究課題/領域番号 |
15500494
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 明治鍼灸大学 |
研究代表者 |
矢野 忠 明治鍼灸大学, 鍼灸学部, 教授 (70166560)
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研究分担者 |
廣 正基 明治鍼灸大学, 助教授 (80218825)
岩 昌宏 明治鍼灸大学, 講師 (60232633)
石崎 直人 明治鍼灸大学, 助教授 (90212878)
福田 文彦 明治鍼灸大学, 講師 (80238485)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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キーワード | 伝統医学 / 鍼灸医学 / ツボ / ヘルスプロモーション |
研究概要 |
本研究では、伝統医学的なヘルスプロモーションプログラムによる健康レベルの判定の妥当性とその評価に基づいたツボ健康法による、一時予防法の効果を客観的に検証した。 今回用いた健康評価は、一般的に用いられている従来の健康調査票(SF-36、生活習慣、生活満足度、ストレス尺度、うつ尺度)と日常感じている苦痛についての調査、東洋医学的健康調査票(MOS)を併せたものを使用した。その結果、従来の健康調査票の結果は、SF-36、生活習慣、生活満足度、ストレス尺度、うつ尺度すべてにおいて、95%以上が健康領域に分布し、健康障害はほとんど認められなかった。SF-36では、7項目(は国民平均値を上回り、身体的痛みの項目のみがやや国民平均を下回る結果であった。日常感じる苦痛に関する調査では、慢性的な疲労の蓄積によるこりや痛み、疲労感といった訴えが特徴的に認められた。一方、東洋医学的健康調査票(MOS)では、約40%が陽虚証(冷え症体質)、約20%が陰虚証(熱っぽい症状)と判断され、従来の健康調査票では認められない健康障害の存在が明らかとなった。 健康法として、東洋医学的健康調査票に基づいた処方経穴(ツボ)および身体的苦痛部位に対し、円皮鍼(0.6mm)貼付を2ヶ月間行った。こりや痛み、疲労感といった身体的苦痛は軽減する傾向が認められた。しかしながら、東洋医学的健康評価(証)は治療前後での有意な変化は認めらなかったことから、更に長期間のツボ療法が必要であることが示唆された。 健康評価として、ブレスローの7つの健康習慣、森本の8つの健康習慣などが存在するが、いずれも評価のみで健康法とは一体となっていない。本研究において伝統医学的な手法を取り入れた健康評価と健康法との一体化したヘルスプロモーションプログラムを試みたところ、その有効性が示唆された。
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