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2005 年度 実績報告書

子ども達の睡眠・覚醒リズムの乱れが集中力や情緒の安定に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 15500507
研究機関富山大学

研究代表者

神川 康子  富山大学, 人間発達科学部, 教授 (50143839)

キーワード基本的生活習慣 / 子ども / 集中力 / 情緒安定性 / 睡眠 / 生活リズム / 夜更かし / 学校生活
研究概要

近年の子ども達の生活リズムの乱れ、とりわけ睡眠・覚醒リズムの乱れによる夜更かしが、心身機能に深刻な影響を及ぼしているのではないかと推察し、これまで教育現場における養護教諭の目から見た子ども達の実態調査と、保護者から見た乳幼児の生活実態調査を行ってきた。また、実験的に夜更かしや朝寝坊状態が習慣化されている場合の日中の集中力や、情緒の安定性および心身の疲労感等についても検討を行ってきた。そこで、本年度は、これまでの結果のまとめを行い、心身共に健康な子ども達を育成していくために、本人、家庭、学校がそれぞれに心がけたい生活習慣確立の要点の整理と、それぞれの連携のはかり方について提案するとともに、本人、家庭、学校向けに、生活習慣の重要性、生活習慣が乱れないための予防策、生活習慣が乱れ始めた場合の対応策、日常的に生活を自己管理していくための重要項目について、解説のための説明マニュアルとプレゼンテーションを作成した。
解説に使用したデータは、1.小学校から高等学校までの養護教諭を対象に行った学校生活実態調査、2.乳幼児の母親を対象に行った乳幼児の基本的生活習慣調査、3.大学生、専門学校生を対象に行った睡眠・覚醒リズムの乱れによる心身機能や集中力を測定した実験結果、4.イベント時に行った子ども達の睡眠習慣と心身機能および集中力検査、5.小学生6人を対象に行った、セドロールによる集中力および情緒安定性の変化の実験結果等である。
これらの結果を、10頁程度の報告書と、50枚程度のプレゼンテーションにまとめ、幼稚園・保育所から小学校、中学校の学校現場において、保護者や教師、あるいは子ども達を対象に解説を繰り返した。参加者からは基本的生活習慣や睡眠の重要性、心身の健康との関わりが十分にわかったという多くの感想が寄せられ、解説・啓蒙の一定の成果が確認されたと考えられる。また一連の研究成果は日本睡眠学会、日本心理学会、日本繊維機械学会等でも発表した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 子どもの生活習慣-眠りを奪われた子どもたち2006

    • 著者名/発表者名
      神川 康子
    • 雑誌名

      教科教育研究所 CS研レポート 57号

      ページ: 18-24

  • [図書] 睡眠改善指導者育成講座 睡眠改善学テキスト2006

    • 著者名/発表者名
      神川 康子
    • 総ページ数
      25-31
    • 出版者
      日本睡眠改善協議会
  • [図書] 生活主体を育む-未来を拓く家庭科-2005

    • 著者名/発表者名
      神川 康子(荒井紀子編集)
    • 総ページ数
      94-106, 227-235
    • 出版者
      ドメス出版
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [図書] 今、教育の原点を問う2005

    • 著者名/発表者名
      神川 康子(諏訪春雄編集)
    • 総ページ数
      127-146
    • 出版者
      勉誠出版
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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