研究課題/領域番号 |
15500518
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
町田 玲子 京都府立大学, 人間環境学部, 教授 (10046493)
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研究分担者 |
西島 芳子 高知大学, 教育学部, 教授 (60036655)
関川 千尋 京都教育大学, 教育学部, 教授 (20031677)
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キーワード | 高校生 / 教材開発 / 家庭科教育 / 住教育 / 地域教育 / ペーパークラフト / 住宅の地域性 / 高校と地域の連携 |
研究概要 |
本研究の目的は、地域における場・住民を視野に入れて、高校生に対する住教育のあり方について考察することである。そのために、(1)地域と高校との連携について、(2)高校教育における住教育について、(3)地域性を生かした住教育について、の各側面から概要を述べる。 (1)全国の国公立における高校とその周辺地域との連携例を収集し、地域における住教育の内容・方法の観点から地域と学校との「つながり」方を類型化した。加えて、事例研究では、京都府内の5校における聞き取り調査、及び1高校とその周辺地域住民の双方に関してアンケート調査を実施し、考察を行なった。 (2)日本の情報化の進展に伴い、生活者の情報環境は大きく変化してきた。それらは、物理的には高い水準となっているが、家庭の経済事情などを通して見た高校生のコンピュータ環境には大きな格差がある。平等な国民教育の視点からコンピュータのリテラシへ教育の必要性は多言を要しないところである。この研究では、生活教育を取り扱う「家庭科教育」の住居領域に視点を置き、情報機器を導入した教材開発を行うための出発点として、日本の高校生の置かれている情報環境を、京都地区の高校2校の調査を通して検討した。 (3)地域性を活かした住教育の教材開発と教育実践を中学校と高校において実施し、生徒の授業評価をもとにその有効性を検討した。教材は建築家が作成したペーパークラフトを中・高校の授業で使用できるように改造した。使用したペーパークラフトのモデルは高温・多湿、多雨、強風の気候であり、伝統的建造物群保存地区でもある高知県室戸市の民家である。授業後の評価については分析中であるが、中学校での評価分析では概ねペーパークラフトの有効性が実証された。
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