研究概要 |
(1)子どもの生活習慣病の中でも年々増加している肥満の問題を抱える子どもたちのからだのおかしさに注目し,その問題改善の対策を検討した。その結果を,日本幼少児健康教育学会第23回大会【春季:野田大会】にて報告した。幼児の体型をカウプ指数にもとめ,体力相互の相関を検討したところ,男児はカウプ指数が高いと25m走(走力)が遅く,跳び越しくぐりも時間がかかるという傾向がみられた。一方,女児では,カウプ指数が高いと握力発揮がよく,バランス能力の高い傾向がみられた。また,カウプ指数が16.5を超える肥満傾向の幼児の出現率をみると,年少児の頃が約2〜3割と多く,そして,年中児では1割程度と減少し,その後,年長児になると1〜2割と,再度増えていくという特徴が確認された。 (2)研究成果について,調査を協力依頼の園に対し,園児の健康保持・増進のための問題点を提示し,その改善方法を毎月1回提示した。肥満の改善策は,園において具体化し実践している。 (3)得られたデータや資料を分析・整理し,幼児が健康的な生活を送ることができるよう,育児支援・生活指導マニュアルを作成中である。
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