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2004 年度 実績報告書

ヒアルロン酸を用いた食品の開発と脂質代謝への影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15500559
研究機関九州女子大学

研究代表者

石橋 源次  九州女子大学, 家政学部, 教授 (20069587)

研究分担者 下田 妙子  九州女子大学, 家政学部, 教授 (20106280)
松丸 智美  九州女子大学, 家政学部, 助手 (30352115)
キーワードヒアルロン酸 / 粘性 / テクスチャー特性 / 血清コレステロール / 肝臓コレステロール / 腸内細菌
研究概要

ヒトはヒアルロン酸を動物性食品から微量であるが摂取しているにもかかわらず、経口摂取した場合の生体への影響を中心に検討した。
調理素材として用いるために、ヒアルロン酸の物理的・化学的性質を従来の食物繊維と比較すると、非常に高い粘度を有し、また、食品に添加した場合のテクスチャー特性は優れたものであり、とくに、高齢者に対する"とろみ"材料として有効であった。
ヒアルロン酸の小腸における消化性、糖質代謝・脂質代謝に及ぼす影響を調べた。小腸内に存在する消化酵素では、ヒアルロン酸は分解されず、また、糞への排泄もされないことから、腸内細菌が利用した。
糖質代謝へのヒアルロン酸の影響は、糖付加試験の結果からヒアルロン酸同時摂取が血糖の上昇を抑制した。
脂質代謝への影響については、高コレステロール食にヒアルロン酸を0.5%と2.0%添加し、その有効性を従来の食物繊維と比較した。いずれも血清総コレステロール濃度の上昇を抑制し、しかも、従来の食物繊維よりも少量の添加量で有効性が認められた。この作用はヒアルロン酸添加により、腸内細菌の有用菌であるLactobacillusやBifidobacteriumが増加したことによると推察した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004 2003

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] ラット血清脂質濃度および盲腸内フローラに及ぼすヒアルロン酸の影響2004

    • 著者名/発表者名
      石橋源次
    • 雑誌名

      日本家政学会誌 55

      ページ: 701-706

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] プリンとゼリーのテクスチャー特性に及ぼすヒアルロン酸の影響2003

    • 著者名/発表者名
      松丸智美, 石橋源次
    • 雑誌名

      九州女子大学紀要 40

      ページ: 1-11

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] ヒアルロン酸の消化性と発醗性2003

    • 著者名/発表者名
      石橋源次, 滝口靖憲
    • 雑誌名

      日本食生活学会誌 13

      ページ: 107-111

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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