• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

煮る調理による食品の機能性発現に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15500569
研究機関武庫川女子大学短期大学部

研究代表者

升井 洋至  武庫川女子大学短期大学部, 食生活学科, 助教授 (30229364)

研究分担者 松浦 寿喜  武庫川女子大学短期大学部, 食生活学科, 助教授 (70269893)
キーワード煮る / 調理 / 血糖上昇抑制 / 機能性 / α-グルコシダーゼ
研究概要

前年度の各種野菜類についての検討から、今年度は野菜類でカボチャ、ミョウガを中心に血糖上昇抑制活性阻害物質の精製を行った。これらの野菜の加温水抽出液をセファデックスG-25による分子量分画で分画し、ラット腸管粘膜より調製した粗酵素(α-グルコシダーゼ)によりその活性阻害について測定した。その結果、ミョウガ、カボチャとも数種類の画分に阻害活性を認めた。ミョウガ試料において色素画分とは別にポリフェノール性物質の画分に阻害活性を認めた。カボチャ試料では前年度、水抽出物から加温抽出で阻害活性画分の増加、再加熱で減少が認められていたが、今回活性炭処理などを行ったところ再加熱を実施しても阻害活性画分の減少は認められなかった。煮ものなどの再加熱調理して食べるものや調味料の添加による味付けなどにより、この阻害活性が維持されるのかについてもさらに検討する必要性が認められた。これまでの加温抽出が70℃、20分として真空調理法を考慮しての検討であったが、再加熱では100℃、10分まで加温し実施したところ、比較的高温でもこれらの活性は維持されると考えられた。動物実験によるin vivoの実験では、粗抽出各分で糖含有量の影響もあり、むしろ血糖上昇の傾向がみられた。精製試料については実効濃度の検討が必要であり、十分な結果が得られなかった。
これまでの研究検討より、加熱操作により各種野菜等で、血糖上昇抑制機能を有する成分は増加すると考えられる。この加熱に伴う阻害活性成分の増加が、特定物質の分解等によるのかは今後の検討が必要である。

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi