| 研究概要 |
1 日本列島各地における江戸期以降の魚附林の歴史を調査・分析した。その研究成果を水資源・環境学会2004年度研究大会,日本教育方法学会第40回記念大会(2004年)で発表した。さらに,若菜博「近世日本における魚附林と物質循環」として,水資源・環境学会誌『水資源・環境研究』第17号に投稿し,受理・公刊された。また,日本教育方法学会編『現代教育方法事典』(図書文化社,2004年)で若菜博「総合的学習の教材・教具の開発」ほかを執筆し,公刊した。
2 大分県下での魚附林の歴史を引き続き調査した。それとともに,とくに大分県国東半島での魚つき保安林の分布,「漁つき」以外の各種保安林の分布,それらの森林における植生の特徴,などに関するデータをまとめた。また,人間の管理が行き届かない「放置された天然林」と「よく管理された人工林」での森林状況を比較する画像を撮影した。それらの成果の一部を武井雅宏(編集委員長)『環境教育・学習指導事例集〜地域の自然環境と生活』(大分県教育委員会編・発行,2004年)に反映させた。
3 北海道東部における地域学習プランの実践を行い,野呂幸生・高島幸男・小宮山英重「北海道東部,標津町立薫別小中学校における「サケ学習」プログラムの教育実践〜地域の環境・人を生かして」として『環境教育研究』第7巻第1号(2004年)に掲載された。
4 北海道における魚附林保護・漁業関係者の植林活動に関わる教育実践の分析を日本教育方法学会第40回記念大会(2004年)で報告した(前田賢次)。
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