研究概要 |
本年度の研究目標である実験映像に関する開発・研究と教育内容の開発・研究および教育効果測定について以下の研究がなされた。(1)実験映像に関する研究は、研究費補助金による高速度ビデオ画像処理を用いて、「波動」の疑似体験ができるビデオ映像を作製し、「ハイスピードカメラを用いた弦の振動の撮影」として2003年SAS Intelligent Symposiumで公表した。「波動」に関する実験装置では、励振機構を開発しビデオ映像を作成し、2003年秋期の応用物理学会で「電磁音叉励振に用いる入力正弦波の歪率改善」、2004年春期の応用物理学会で「電磁音叉の振動大域の測定方法」(第51回講演予稿集,29a-P8-25)で公表された。また、2004年7月に札幌で開催される「ICEE2004」の国際会議に「Characterization of new driving systems for a electromagnetic tuning fork using a wave generator」で受理されている。「電磁気学」では磁区の動画映像を作成し、「温度変化による磁区の動的観察」を公表(2003年SAS Intelligent Symposium)。(2)「JAVAによる物理教材のテキスト作成」、「物理の運動学の教材作成」(2003年SAS Intelligent Symposium)。また、パワーポイントとFlashによる、教材開発もなされた。また、開発された実験方法が科学教室により公開された。(3)キーボードから入力された数式をWeb上で正誤判定ができるシステムが開発され、2004年3月の応用物理学会講演会において「IT利用教育のための入力された数式の正誤判定システムの開発」と題して公表された(第51回講演予稿集,29a-P8-13)。このバージョンでは、入力される数式の各項の入力順序がランダムでも正誤判定され、組み込み関数も含まれており、実用化に対応している。(4)教育効果の測定方法の開発については、東海大学工学部のCAI物理学関連科目について、小試験の有無、プレテストと本試験との間の関係について調査し、検討を加え「マルチメディアを利用した物理学基礎教育」の題目で公表している(2004年春期、日本金属学会講演概要集P452)。
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