研究概要 |
1.教材開発と提示法に関する検討。「FLASHを用いた理科教材の開発(2005 SAS Intelligent Symposium予稿集P83)」では物理シミュレーションについて、「携帯電話・PHSを使った学習システムの作成(2005 SAS Intel.Sym.予稿集P85)」では手軽に学習できる提示方法が検討された。また、「PDFの注釈機能の活用による教材の作成(2005 SAS Intel.Sym.予稿集P86)」としてWEB上での教材表示法についてHTMLによる形式とPDFによる教材表示機能を比較し検討した。PDFは文章が学習者側に残る等、学習者にとっても有効である。2.実験教材とビデオ教材について、「インスタントカメラを用いたピンホールカメラの適正露出条件(2005 SAS Intel.Sym.予稿集P87)」、ピンホールカメラを用いた小学生のための科学教室(2005年度秋季応用物理学会予稿集P340)」、を公表し、物理現象の理解のためには実験が有効であることを示した。さらに、「高速度動画像を利用した基礎物理学での現象の視覚化と数式化教材(2006年応用物理教育分科会シンポジウム予稿集P51)」で実験映像から数式化を行う有効な教材を開発した。また、[リフレッシュ理科教室応用物理Vol.74,No.5 P642]」と「日本科学未来館と大学との連帯による中学生のSEM観察プログラム 日本金属学会誌 Vol.70,No.2 P169」により実験や物つくりにより学習者のモチベーションが向上し、有効であった。3.授業コンテンツ構築と教育実践による検討。「TIMSS2003リサーチにおける各国の学習環境と学力の関連について(2005 SAS Intel.Sym.予稿集P86)」を公表し、日本の現状を検討した。また、「マルチメディアを利用した大学初年度での現代物理学教育(2006年度春季応用物理学会予稿集P450)および(2005年秋季日本金属学会概要集P375)」を公表し、上級学年の学習内容であっても初年度の学生にとって、実験映像を含めたマルチメディア教材と適した指導方法によりモチベーションを高めることを明らかにした(ICPE2006国際会議公表予定)。
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