研究課題/領域番号 |
15500615
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
森 透 福井大学, 教育地域科学部, 教授 (20182199)
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研究分担者 |
柳沢 昌一 福井大学, 助教授 (70191153)
松木 健一 福井大学, 助教授 (10157282)
寺岡 英男 福井大学, 教授 (90115303)
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キーワード | 学校改革 / 授業研究 / 現職教育 / 教育実践研究 / 教師教育 / 専門性形成 |
研究概要 |
平成15年度は、福井市豊小学校・福井大学教育地域科学部附属中学校・小学校・幼稚園・養護学校および大野市教育委員会との協働研究を大学院学校改革実践研究コースとも連動しながら継続的に進めた。学校での授業展開の年サイクルに合わせ、学期ごとに重点的な授業づくりと研究のサイクルを設定するとともに、夏と冬の学校の休業期には集中的な研究の期間をもち、3月13-14日には全国から90名近い参加者を得て、学校改革実践研究福井ラウンドテーブルを行い実践報告・研究報告を行った。 この取り組みには以下のような特徴がある。 (1)個々の教師の主体的な授業づくりを軸としながら、その展開を大学の研究者も含めた少人数の安定したグループで伝え合い検討し合う取り組みを中心に据えている。 (2)実践と研究の展開は、学校での一年間のサイクルに沿って調整されている。 (3)取り組まれた実践は実践記録としてまとめられ、その展開について記録を踏まえた検討を重ね、それを踏まえて次の実践の課題を明らかにしていく。 (4)一年間の展開は、学校における公開授業研究会で提起されるとともに3月のラウンドテーブルでより広い参加者を得て検討され、次の年の展望につなげていく。 学校の年サイクルに即した学校拠点の実践研究を軸としつつ、そこで編まれた記録をもとにより広いネットワークによって共有していくことは、学校の外部で行われる研修や研究が、学校での実践から乖離した一過性のものに陥りやすい問題、逆に学校内部での研究が陥りがちな閉鎖性で発展性の乏しいものとなりやすい問題をともに克服し、継続的・省察的に授業の質を高め、また記録と公開研究会を通してその内実を常に開かれた検討の場に結びつけていくことを可能とする。
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