研究課題/領域番号 |
15500615
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
森 透 福井大学, 教育地域科学部, 教授 (20182199)
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研究分担者 |
寺岡 英男 福井大学, 教育地域科学部, 教授 (90115303)
松木 健一 福井大学, 教育地域科学部, 教授 (10157282)
柳沢 昌一 福井大学, 教育地域科学部, 助教授 (70191153)
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キーワード | 学校改革 / 授業研究 / 現職教育 / 教育実践研究 / 教師教育 |
研究概要 |
平成16年度は、福井大学教育地域科学部附属中学校・小学校・幼稚園・および大野市・福井市の各教育委員会との協働研究を大学院学校改革実践研究コースと連動しながら引き続き進めた。継続的に研究協議を重ね、開発的な授業作りを進めるとともに、これまでの成果の集約についても精力的に取り組んできた。また7月と3月、二回にわたって学校と地域における実践研究の成果を交流する公開研究会を行った。この内、附属中学校の取り組みについては、6月に著書として刊行した。(福井大学教育地域科学部研究会編『中学校を創る 探究するコミュニティへ』東洋館出版,2004.6)また、本協働研究の成果が大学院学校改革実践研究コースの修士論文としてもまとめられてきている。 本研究を通して、従来の現職教育システムに対して、学校拠点・協働研究中心の現職教育システムの優位性が明らかになってきている。 (1)これまで現職研修や現職大学院は、個人が学校を離れて学ぶために、a.学んだこと・研究したことを学校に戻って活かそうとしても組織の壁に直面して活かしにくい。b.そのことが容易に予想されるために、研究テーマが個人的な研鑽に限定されやすい、c.したがって学校改革に繋がるような研究が行われない、という根本的な問題を抱えていた。 (2)また学校内での研修や共同研究も、その研修の進め方や組織についての研究・改善の努力は乏しく、伝統化・形式化してしまっている。 (3)学校と大学院が連携する協働研究は、学校が直面する課題を協働で取り組み体勢を取って進められるために、そこでの研究の進展は直接学校での授業の発展と組織の活性化に繋がっていく。また大学院の研究システムとネットワークに結びつけることによって、常に新しい研究動向に視野を開きながら発展させていくことができる。 (4)今後の課題として、こうしたシステムを専門職大学院に活かして行くとともに、学部から進学した院生のインターンシップにも活かしていくことが重要となる。平成17年度は、附属中学校・小学校・養護学校においてこうしたインターンシップの試行を行う。
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