研究概要 |
平成17年度は、研究者のうち渥美が他機関に移動のため、事実上後任の長谷川孝博が参加し、研究を継続実施した.本年度の研究では,遠隔授業への参加人数,サーバ資源,回線帯域のバランスをどう取るべきかを検討する実験として、大容量の動画配信を行うための基本技術にIBM社ソフトP2G(Peer-to-Grid)に着目し,ユニキャストおよびマルチキャストとの性能比較を行った. 動画情報は,Microsoft社ソフトWME(WindowsMediaEncorder)を用いて,WMV(WindowsMedia Video)形式にエンコード後,数種のネットワークパターンに対してそのパフォーマンス,クライアント側の動作安定性,画像の劣化等の比較実験を行った.静岡大学の構内GBLANを用い、PC10台をグリッドコンピュータとしてさまざまな組み合わせにて性能を評価した。その結果、トラフィック制御にグリッドコンピューティングの考え方をうまく用いることにより、高い性能を得ることが確認された. 一方、遠隔講義などにおける事業管理手法の研究は続行し、神奈川大学との共同で論文としてまとめた.すべての成果は、冊子としてまとめて配布する準備をしている.
|