本年度は、「科学研究費」最終年度のために、研究のまとめに精力を傾けた。 昨年からの小学校4年始の「国語科」での各児童のデジタルな新聞づくりを中心にした「デジタルポートフォリオ」の作成の手続きとそれを使い、授業に生かしていく「学びの共同体づくり」についての成果を報告書にまとめた。 また、ポートフォリオの可能性として、義務教育段階の子どもの学びだけでなく、生涯にわたる教師の力量形成について、「自己の成長」として、MSU大学での「専門職ポートフォリオ」をとりあげて、どのように学びを組織化し、自己評価、他者評価を行っていくのか、その際の評価基準はどのようなものか、ということについて本学の大学紀要にまとめた。 さらには、研究協力者による、評価とフィードバックに特化したe-Learning環境での大学生を中心にした学びのデータベー化や教師との質問についてのポートフォリオ評価法をベースにした新しいシステム(PBD SPACE)のデザインの構築や改良等についても検討した。そして、高等教育段階での、電子ポートフォリオの在り方やその改良についても検討を重ね、その改善の方向をも明らかにしてきた。 それらを、中心として、3年間の研究発表や研究のまとめを報告書として完成させてきた。
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