研究課題/領域番号 |
15500624
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研究機関 | 和歌山大学 |
研究代表者 |
野中 陽一 和歌山大学, 教育学部, 助教授 (10243362)
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研究分担者 |
武田 勝昭 和歌山大学, 教育学部, 教授 (90118141)
豊田 充崇 和歌山大学, 教育学部, 講師 (60346327)
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キーワード | 教育現場と大学の連携 / 教育の情報化 / 教員養成 / 日英比較 / 実践研究 / 実践的力量形成 |
研究概要 |
教育の情報化に対応できる力量形成のための取り組みとして、教員養成段階では、「コンピュータ入門」、「教科指導におけるコンピュータ活用」等の授業科目の改善、スクールボランティア活動等による学校現場における力量形成、現職教育では、研修会の企画実施、出前出張研修等に取り組んだ。特に実践力の育成という観点から授業や研修において模擬授業を積極的に取り入れ、評価規準に基づく自己評価、相互評価、教員による評価を組み合わせて行なった。また、大学の授業に現職教員を招き、模擬授業の評価と指導を行なう取り組みや、学校のニーズに合わせた訪問型の校内研修を行ない、学校現場と連携した取り組みを充実させた。 同時にこうした取り組みの評価方法や大学と教育現場との連携の在り方について、英国ブライトン大学の取り組みについて引き続き調査を行なった。英国の評価システムは、ナショナルカリキュラムをベースにした到達目標の明確化と教育水準局(OFSTED)による監査を代表とする第三者機関による評価に特徴がある。大学と教育現場の連携に関しては、学部内にOffice of Schools Liaisonが置かれ、約450校の学校と提携を結んでいる。これらをそのまま取り入れることは不可能であるため、教育実習における評価システムを参考にすることにした。すなわち、正教員資格であるQTS(Qualified Teacher Status)の項目に基づく、学校の教育実習指導者(Mentor)と大学の指導者(Tutor)による複数回の授業観察による評価と指導の方法である。米国でもICT活用指導力の基準としてNETS(National Educational Technology Standards)が広く活用されており、こうした評価基準に基づく教育実践力の評価を今後の取り組みに取り入れる。
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