研究課題/領域番号 |
15500625
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
吉田 敦也 徳島大学, 大学開放実践センター, 教授 (50191573)
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研究分担者 |
田中 俊夫 徳島大学, 大学開放実践センター, 助教授 (00263872)
川角 典弘 和歌山大学, システム工学部, 講師 (30252547)
立田 慶裕 国立教育政策研究所, 生涯学習政策研究部, 総括研究官 (50135646)
堀 雅和 インテック・ウェブ・アンド・ゲノム・インフォマティクス株式会社, 技術部・主任研究員
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キーワード | 遠隔学習 / インタラクションデザイン / 教育方法 / メディアコミュニケーション / 学習コンテンツ / インターネット / ヒューマンインタフェース / 評価 |
研究概要 |
本研究では、主として成人(特に中高年層)を対象とした生涯学習におけるインタラクションデザインの見地から、遠隔学習のあり方を検討することを目的に、(1)既存遠隔学習(eラーニング)システムの事例について、コンセプト、教育方法、技術的基盤、発展性、学習支援、成果、受講者間インタラクション、人材育成への寄与など、遠隔教育ならびにバーチャルクラスルームの設計・運営・効果・評価に関係する諸要素について調査した。(2)遠隔学習システム(eラーニング)の類型化とモデル化を行った。(3)メディアコミュニケーション機能、学習コンテンツ、インタラクションスタイルなどを基軸にしたヒューマンインタフェースデザインを試み、遠隔学習システムをプロトタイピングした。(4)インターネット市民塾エンジンによるeラーニングシステムをプロトタイピングし、大学教育環境ならびに地域生涯学習環境の中で、実際のコンテンツをもとに実験的利用を試みた。また、これらに関連して、(5)テレビ会議システムの実際的揚面(沖縄-徳島間、ホノルル-徳島間、高知-富山-ニューヨーク-徳島間)での実験的利用を試みた。(6)関連調査として、各地(沖縄、広島、香川、愛媛、高知、徳島など)の市民生涯学習状況ならびに市民ネット、シニアネットなどの活動状況について資料収集した。(7)衛星を用いた放送型遠隔教育システムなどについて資料収集を行なった。これらの結果より、生涯学習における遠隔学習にあっては、(1)対話機能(教員と受講生、受講生同士)、(2)学習成果の評価と即時的フィードバック、(3)受講者の情報リテラシー支援、(4)教員の教材電子化と受講生管理支援などの側面から、各種チューニング(最適化)の必要性が明らかとなり、これらについて考察した。
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