研究課題/領域番号 |
15500630
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
園屋 高志 鹿児島大学, 教育学部, 教授 (30016696)
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研究分担者 |
河原 尚武 鹿児島大学, 教育学部, 教授 (20128424)
假屋園 昭彦 鹿児島大学, 教育学部, 助教授 (30274674)
久留 一郎 鹿児島大学, 教育学部, 教授 (40024004)
関山 徹 鹿児島大学, 教育学部, 講師 (40363600)
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キーワード | 交流システム / 離島 / 大学教育 / テレビ会議システム / インターネット / 教員研修 |
研究概要 |
本研究では、鹿児島大学教育学部と鹿児島県内離島の学校をインターネット及びテレビ会議システムで結び、それを用いて、(1)授業実践に関する教員研修及び相談業務、(2)離島の学校の児童・生徒への大学側からの授業、(3)離島の学校の授業を教育学部側で観察、(4)離島の学校の教員・児童・生徒と教育学部の学生との交流、などを行う「相互支援型の交流システム」を構築し、それを運用して評価し、その有用性を明らかにすることを行っている。平成15年度は、次のことを行った。 (1)パソコンとインターネット、及びビデオカメラを用いたテレビ会議システムを導入し、いつでも離島の学校と交流できるように設定した。 (2)離島や県本土の教員を対象に調査紙による調査を行い、このような交流システムの必要性や意義を明らかにした。 (3)離島の学校の中でも、極小規模校の三島小中学校(三島村硫黄島)と、中規模校の和泊小学校(沖永良部島)を対象とし、上述の研究内容のうち、特に(1)(4)を行った。そのためにまず、研究代表者(園屋)及び研究分担者(関山)の2名が両校を訪問し、教育環境、教員の意識、パソコンやインターネットの設備等を調査した。また、(1)については、教育学部教育実践総合センターと和泊小学校をテレビ会議システムで結び、関山と県総合教育センターの専門家が担当して特別な教育的支援を必要とする児童に関する教員研修を行った。その結果、学習障害児に対する対応方法についての助言などが研修に参加した教員に好評であった。さらに(4)については園屋の授業の中で、学生と三島小中学校教員とがテレビ会議システムで交流し、学生が三島小中学校の教育について学んだ。授業後の調査結果では、学生が離島の教育についてよく理解できたことがわかった。
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