研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、大学生の進路決定のための支援システムをコンピュータガイダンスシステムとして構築し、その効果について検討することである。本研究に先立つ先行研究からは、進路決定ができないのは、情報や知識の不足に加えて、進路決定に対する関心度の低さがあるとされた。まず、本研究では、進路決定ができないことを調査をおこない、どういう条件が関わっているのかについて明らかにした。そこでは、進路決定の関心度や決定度に影響しているのは、「進路決定をおこなう」という課題に取り組む意識の希薄さであることがわかった。次に、それらの問題を解決するために、支援モデルを作成し、実際の支援システムを検討した。このシステムには3つのコンセプトがある。その第一は、進路決定に必要な情報について学習できること、進路決定のプロセスを意思決定理論のモデルに基づいて学習できること、さらに、進路決定のプロセスをシミュレーションできることである。このコンセプトに基づき、この支援システムのモデルを作成した。それは、次のような4つのパートからなっている。1.自分自身への理解を深める。2.進路決定に必要な情報について理解を深める。3.キャリアプランニングについて討論をおこなって、職業観を深める。4.進路決定のシミュレーションをおこなう。さらに、このシステムは、本大学のコースマネージメントツールである、WebCT上に実装した。学生は、このシステムを用いて、キャリアプランについて学習をおこなった。その結果から、このシステムを使用することにより、学生の進路決定への関心が高まること、また、キャリアプランを考える際にはかなり効果的であることがわかった。
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