研究課題
大学・短期大学では社会の要請に応えるために情報を生成し発信する基礎的能力、情報活用能力を習得させなくてはならない。その教材としては実社会でよく利用される表計算(Excel)が使用されることが多く、学生に内容を理解させるために演習を主とした授業が行われている。理解を深めるためにも適切な問題を課し、理解状況の把握のためにレポートを提出させ、学習者に応じてさらにレベルの高い演習問題を挑戦させることも必要となる。本研究で作成した授業支援システムの演習問題は、内容や解法の困難度を基に4段階用意した。第一段階は、授業内容を説明するための演習問題、第二段階は授業を受ければ容易に解法が類推できる問題、第三段階は少し思考を活性化させるように内容の分析か解法を考えさせる問題、第四段階として内容や解法をしっかり考えなくてはならない発展問題を用意した。本研究では、Webを利用した学習支援システムを構築し、学習者にTablet Pcで演習問題を解かせ、操作性などについて検討を行った。また、Web地理学習支援(多肢選択式問題:本研究者らで作成・運用中)については、解答を選択する際にペン入力を使わせた。(1)Web上のExcel演習問題は、初期の問題をPDF形式で表示し、それを見ながらExcelを使って問題を解く。この際PDF形式の問題説明部分に学習者自身のメモをペン入力させた。(2)少し授業が進んだ段階では、Excelファイルに問題内容を入れ、問題はWebからダウンロードし、それを学習者は解く。Excelファイルにも同様に学習者が教員の説明を聞きながらメモを直接ファイルに書くことができる。(3)Web地理学習支援の解答選択部分がラジオボタン形式についてペン入力させた。上記について、ペン入力の利点、欠点、ペン入力が身体に及ぼす影響を調査し、学習支援システム構築に生かすことができた。
すべて 2006 2005
すべて 雑誌論文 (3件)
教育システム情報学会研究報告 Vol.20,No.6
ページ: 63-66
人間生活科学研究 42巻(掲載予定)
教育システム情報学会30周年記念全国大会講演論文集
ページ: 57-58