研究課題
基盤研究(C)
企業における技術的知識へのアクセスの調査結果によれば、調査した企業においては、現場の知識を吸い上げたり、逆に、トップダウンで現場に知識を伝えるということは組織的になされていることが明らかになった。それに対して、水平的に現場同士が、知識をやりとりするという形での知識へのアクセスのルートは、社会的にも、また、テクノロジー的にも構築されていなかった。こうしたことから、本研究では、携帯電話からアクセスし、また書き込み可能なweb on webというCGIシステムを構築し、こうしたことを通して現場同士の水平的な知識へのアクセスを可能にするようなシステムをデザインした。web on webのコンテンツ、フォーマットに関しては、現場の技術者の参加を含むデザインの手法を用いて、詳細化した。現場の技術者からは、このシステムは、出先からでも、直ちにアクセスできるため、現場で頻繁に用いられる知識、情報を載せることで、いちいち詳細マニュアルを参照する必要がなくなるというコメントが得られた。また、現場で緊急性があり、必要な情報を、自ら書き込めることで、現場同士の協同も可能になることも期待された。本研究では、このシステムおよび相互書き込み可能なその他のシステムを用いて、地域コミュニティにおける市民活動、および、学校教育にも用いることで、知識、情報へのアクセスが容易になることも予備的に確認されている。
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