本研究は、大学教員が、日常的にインターネットを利用した評価調査研究を行い、リアルタイムにフィードバックされたデータを集計・閲覧して、e-learningの授業改善を図ることを支援するためのシステムを開発し、その運用によりeラーニングの授業の質的向上を図るための研究を発展させることを目的とする。本年度は、下記の研究を行った。 (1)コンテンツ評価・授業改善評価に関する研究の収集と分析 ・これまでメデイア教育開発センターに蓄積された知見や関連データを、特に評価調査の方法、および調査内容に焦点をあてて分析し、システムに反映できるように整理した。 ・評価調査の方法、および調査内容について国内外の文献を収集し、システムに反映できるように整理した。 (2)リアルタム評価調査支援システムの開発 ・既に設計されたコンセプトとデザインを基に、リアルタイム評価調査支援システムを開発した。開発に際しては、インターネットを利用する大学教員なら誰でも使うことができるようにユーザビリテイの高いインターフェイスを有しながら、幅広い評価調査に対応できるように工夫した。また、調査評価の集計結果をリアルタイムで表示するとともに、統計的処理が可能な形式でデータをダウンロードできるようにした。 (3)リアルタイム評価調査支援システムの運用による検証とシステムの改善 ・開発したリアルタイム評価調査支援システムを運用して、システムの運用評価を行い、問題点の改善をはかった。 ・モニターとして、大学教員数名に依頼し、システムの運用評価を行い、利用事例を収集した。
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