研究課題/領域番号 |
15500653
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研究機関 | 独立行政法人メディア教育開発センター |
研究代表者 |
浅井 紀久夫 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (90290874)
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研究分担者 |
近藤 喜美夫 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (40249925)
大澤 範高 独立行政法人メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (30251721)
杉本 裕二 同志社大学, 文化情報学部, 教授 (90311167)
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キーワード | 高臨場感 / 仮想環境 / 身体動作 / インタラクション / 画像処理 |
研究概要 |
本研究では、身体動作による仮想空間制御インタフェースを開発し、身体動作を利用した効率的な学習システムの構築を目指した。高臨場感仮想環境の身体動作インタラクションを円滑に行うため、画像処理による制御インタフェースを開発した。画像処理を利用することで、利用者が物理空間内で自由に手足を動かすことが可能になった。利用者を映像で取り囲む仮想環境提示システムに適応させるため、複数視点からの映像を処理して距離情報を取得することにより、利用者の身体動作をリアルタイムで検出する仕組みを構築してきた。 前年度の研究から、仮想空間内における身体動作インタフェースの利用には安定した動き検出が不可欠であると同時に、そのパフォーマンス特性はアプリケーションにおける課題内容に左右されることがわかった。本年度は、仮想空間内の視点を移動する身体動作インタフェースについて、パフォーマンス特性が解釈しやすい内容での評価を実施した。そして、身体動作インタラクションを利用した仮想空間提示用コンテンツのプロトタイプ構築、及び身体動作インタフェースの遠隔共有空間での利用の基礎検討を実施した。 身体動作による仮想空間制御インタフェースを仮想空間内の視点移動制御機能として実装し、ユーザ・パフォーマンスを測定した。従来のデバイス(ジョイスティック及び手腕ジェスチャ)と比較する評価実験では、指定された経路を正確に進むよりも、仮想空間内で比較的自由に高速に移動することに向いていることが示唆された。 また、身体動作インタラクションによる仮想空間制御インタフェースを実現する過程で、あるいはその応用として必要になった、仮想空間提示用コンテンツとして月面を可視化するシステムのプロトタイプを構築した。月面の臨場感を再現するために、Stepperによる歩行動作を取り入れ、月表面における視点移動の臨場性及び天文学習用情報提示機能を提供にした。
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