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2005 年度 実績報告書

算額及び和算の数学史・文化史的な調査・研究と解法の探究

研究課題

研究課題/領域番号 15500660
研究機関東洋大学

研究代表者

米山 忠興  東洋大学, 文学部, 教授 (00120353)

キーワード和算 / 算額 / 数学史 / 科学史
研究概要

今年度は、まず6月に郡上八幡神社の算額調査を行った。
萩野報告を点検したところ、いくつかの誤りを見つけて修正し、さらに論文掲載用の算額の写真撮影を行なった。これについては、紀要論文『算額(その11)-郡上八幡神社-』に詳述した。
夏には、東北地方の算額調査と、和算に関する情報交換のために出張した。塩竈神社に奉納されている天保期の二面の算額のうちの一つにあった「三つの極側円」の算題に興味を持ったので、今後この算題の解法を調べていきたい。
また、研究協力者:木下宙氏には、香川県高松周辺の和算情報と算額調査を依頼した。
1月には、甲信地方の算額調査を行なった。2月には、龍野市周辺の神社を訪れ、高砂神社の奉納算額の経年変化の観察を行なった。
初めは『側円術』の論文を先に完成させる予定であったが、郡上八幡神社の算額に没頭しているうちに、そちらの方がだんだんまとまってきたので予定を変更して先に発表することになった。
また、もう一つ、『等円術II-三斜等円術(一般公式)-』として、任意の三角形内に界斜を隔てて内接する小円の半径に関する一般公式を紹介した。これは、非常に応用範囲の広い公式であり、江戸時代の和算家の必須の公式であった。
当初の予定の『側円術』のうちの、長立円や平行側円解についても、大体出来ているので、来年度内には、発表出来ると思われる。
今年度分の和算情報の入力や、和算や算額の図形のパソコンへの入力については、少しずつ進めているが、未だ完了してはいない。
また、この研究とは直接には結びつかないかも知れないが、講義用のテキスト『空と月と暦-天文学の身近な話題』を丸善から出版し、その中にも和算と算額に関する事項をたくさん盛り込んだ。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 算額(その11)-郡上八幡神社-2006

    • 著者名/発表者名
      米山 忠興
    • 雑誌名

      東洋大学紀要(自然科学篇) 50

      ページ: 89-106

  • [雑誌論文] 等円術II-三斜等円術(一般公式)-2006

    • 著者名/発表者名
      米山 忠興
    • 雑誌名

      東洋大学紀要(自然科学篇) 50

      ページ: 107-121

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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