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2003 年度 実績報告書

薬剤含浸した考古資料の接着の力学的研究―考古資料、含浸薬剤、接着剤相互の適合性―

研究課題

研究課題/領域番号 15500675
研究機関(財)元興寺文化財研究所

研究代表者

川本 耕三  財団法人元興寺文化財研究所, 研究部, 研究員 (10241267)

研究分担者 山岡 奈美恵  財団法人元興寺文化財研究所, 研究部, 研究員 (90372169)
藤原 千沙  財団法人元興寺文化財研究所, 研究部, 研究員 (30359442)
江野 朋子  財団法人元興寺文化財研究所, 研究部, 研究員 (90342998)
中村 晋也  金沢学院大学, 美術文化学部・文化財学科, 助手 (10301003)
キーワード含浸 / 接着剤 / 充填剤 / 強度 / 考古資料
研究概要

保存処理が必要な資料は物理的強度が低下し破損していることが多いので、接着剤によって接合あるいは補填する必要がある。
本年度は出土鉄器・出土土器・石材の保存処理に用いる接着剤・充填剤等が、含浸薬剤や溶剤など遺物内に残留する薬剤によってどのように強度低下を起こすのか調査するため、シート状に硬化させた接着剤・充填剤を含浸薬剤・溶剤に一定時間浸漬し、表面色を分光測色計(コニカミノルタ製CM-2600d)で測定したうえで、JIS K 7214(プラスチックの抜き打ちによるせん断試験方法)に準じてオートグラフ(島津製作所製AGS-H)による成型樹脂単体の強度試験を行った。
さらに、この試験片の温度変化に伴う熱力学的・物理的な性質の変化を示差熱熱重量同時測定装置(島津製作所製DTG-60)によって測定し、強度変化との相関の評価を試みた。加えて、この試験片をフーリエ変換型赤外吸収分光光度計(日本電子製JIR-6000)で測定し、強度変化がどの成分に起因するものか考察した。
出土鉄器処理関係薬剤
接着剤・充填剤:ハイスーパー5分型[セメダイン]、ハイスーパー30分型[同]
含浸薬剤:B72/13%キシレン、Vフロン1液マイルドクリヤー[大日本塗料]、酢酸エチル、ソルベントナフサ、アセトン、水
出土土器処理関係薬剤
接着剤・充填剤:アラルダイト1264[ナガセケムテックス]、アラルダイト6504[同]
含浸薬剤:アセトン、エタノール、水
石材処理関係薬剤
接着剤・充填剤:ハイスーパー5分型[セメダイン]、ボンドKモルタル[コニシ]、アラルダイト ラピッド[ナガセケムテックス]、カーボンブラック
含浸薬剤:水
その結果、ハイスーパー5分型と同30分型では、両者は含浸薬剤に対して同じような物理強度の傾向を示すが、後者の物理強度がやや大きいこと、アセトン・酢酸エチル・エタノールと接触すると著しく強度が低下すること。また、アラルダイトXN1264は同XN6504に比べてエタノールと水に対して強度低下が少ないことなどがわかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 川本耕三: "薬剤含浸した資料の接着の力学的研究(3)"日本文化財科学会大会 研究発表要旨集. 第21回. (2004)

  • [文献書誌] 中村晋也: "文化財修復における接着剤の問題"金沢学院大学紀要 情報科学・自然科学編. 第2号. 149-159 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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