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2003 年度 実績報告書

地域環境財の保全と地域開発の両立を保証する地域環境政策の検討

研究課題

研究課題/領域番号 15510032
研究機関中央大学

研究代表者

薮田 雅弘  中央大学, 経済学部, 教授 (40148862)

研究分担者 井田 貴志  熊本県立大学, 総合管理学部, 助教授 (60265030)
市川 芳郎  日本文理大学, 商経学部, 教授 (40168315)
今泉 博国  福岡大学, 経済学部, 教授 (30151666)
大石 和博  那須大学, 都市経済学部, 専任講師 (60326965)
仁部 新一  九州共立大学, 経済学部, 助教授 (20268775)
キーワードコモンプール / 地域開発論 / 持続的発展 / 環境評価 / NPO論 / 国際研究者交流 / タイ、韓国
研究概要

平成15年度は、主として地域におけるコモンプール財の管理・運営問題を考える基礎的研究に重点を置いた。本年度の研究成果は、平成16年2月末の研究会によって報告されメンバー間の進捗状況も確認できた。
以下に概要を示す。
1、地域環境財としてのコモンプール財に関する理論動向をサーベイし、市場での価値評価がもたらす社会厚生水準への影響分析,規範やルールに基づく解,あるいは自発的インセンティブによるアプローチ,また,市場化を利用する環境財の保全が検討された。特に、理論的にも自発的集団的行為にかかわる政府や自治体の関与の重要性が再確認される結果となった。(主に薮田、井田、大石)
2、環境保全と地域開発に関する価値評価分析を行なった。本年は、地域にあって,開発のもたらす環境悪化と環境保全に対する地域住民の評価をめぐって,両者の相反する効果についての評価法の確立にはいたらなかったが、従来のCVMやTCMなどの手法を用いた準備的実証研究を行った。課題は、人々の選好表明をどのように政策に結び付けていくかであるが、これを含めて次年度の課題にしたい。(主に薮田)
3、NPOや自治体の環境保全政策の現状と地域開発のもたらす環境へのネガティブな効果についての現状分析を行なった.特に、遠賀川流域圏や大川市におけるクリーク保存へ向けたNPOや地域住民ならびに行政の関与について、より具体的な実態調査が行われた。先の理論的な研究成果の示すように、行政の地域における関与については、触媒的な機能を果たすことが重要であるように思われる。(主に今泉、仁部、市川)
4、地域環境保全を地域開発と両立させる手段として、エコツーリズムの考え方があるが、わが国の現状とあわせて、東南アジアにおいて活発に取り組みの行われているタイ、マレーシアの現状を分析するための基礎調査を行った。公共交通体系や交通アクセスとあわせて、地域における文化財保全の工夫や課題が明らかになった。次年度は、韓国での調査を予定している。(主に薮田)

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 薮田雅弘: "Simple Theoretical Analysis of The Environmental Kuznets Curve"Institute of Economic Research, Discussion Paper. 45. (2003)

  • [文献書誌] 薮田雅弘: "Governance, Pollution Control And The Environmental kuznets Curve"Institute of Economic Research, Discussion Paper. 48. (2003)

  • [文献書誌] 薮田雅弘: "コモンプールの公共政策-環境保全と地域開発"新評論. 280 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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