• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

構造制御されたサブミクロン磁性細線における単一磁壁のダイナミクス

研究課題

研究課題/領域番号 15510090
研究機関大阪大学

研究代表者

小野 輝男  大阪大学, 基礎工学研究科, 助教授 (90296749)

キーワード磁壁 / ダイナミクス / 巨大磁気抵抗効果 / 強磁性細線
研究概要

近年、微細加工技術の進歩にともない、メゾスコピック磁性体の研究が盛んに行われるようになった。しかし、試料体積が極端に小さいために通常の磁化測定法では一つの微小磁性体や単一の磁性細線の磁化を測定することは不可能である。そこで通常は、同じ形状と考えられる試料を多数作製し、その集合の磁化を測定している。しかし、この方法では、個々の磁性体の大きさと形状のばらつきによって、単一の磁性体の特徴が隠されてしまうことが多い。そこで、本研究ではGMR効果を利用した磁化測定法を用いて単一磁壁のダイナミクスを研究し、以下の知見を得た。
(1)磁性細線中に導入した人工的な括れが磁壁のピニングポテンシャルとなることが分かった。
(2)このピニングポテンシャルは括れが深いほど大きいことが分かった。
(3)温度依存性の測定より、上述した人工ピニングポテンシャルは理想的な単一ポテンシャルと見なせることが分かった。
(4)磁壁の移動速度の温度依存性を測定した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 小野輝男 他5名: "Dynamics of a magnetic domain wall in magnetic wires with an artificial neck"J.Appl.Phys.. 93. 8430-8432 (2003)

  • [文献書誌] 小野輝男 他5名: "Propagation velocity measurement of a magnetic domain wall in a submicron magnetic wire"J.Magn.Magn.Mater.. (印刷中). (2004)

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi