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2004 年度 実績報告書

PLAによるカーボンナノチューブ生成時のin situ共鳴ラマン計測

研究課題

研究課題/領域番号 15510105
研究機関熊本大学

研究代表者

池上 知顯  熊本大学, 工学部, 教授 (20136518)

キーワードカーボンナノチューブ / ラマン分光 / パルスレーザアブレーション
研究概要

1.ホログラフィックノッチフィルター,分光器,半導体Nd:YAGレーザ(λ=532nm,100mW),及びラマン光検出に30cmシングル回折格子分光器とICCDカメラを用いたラマン分光システムを作製した。パルスレーザアブレーションによるCNT生成において反応管の外側からラマン分光計測を可能にするため,レーザ入射光学系と散乱光集光系を同軸型とし,長焦点距離対物レンズとビームスプリッターを用いたラマンプローブを作製した。装置の特性を評価するために,グラファイトのラマンスペクトルを測定した。グラファイトのG-,D-バンドからのスペクトルは観測可能であったが,光学系の明るさ,検出器の感度,及びノッチフィルターによるレーリー光除去率などの限界から,所有のICCDと分光器ではSWNTのRBMの測定は困難であった。生成時のCNTは黒体放射強度が高く,ラマン測定にはパルスレーザ励起のパルスラマン分光が必要である。
2.メタンガス,エタノール,アセトンなどを炭素源とするCVDにおいて,PLA法により触媒ターゲットをアブレーションして触媒ナノ微粒子を気相中に供給してSWNTを生成した。この際,反応管内にレーザ光を入射し,その透過率を測定することで生成されるカーボン微粒子の生成量を評価した。可視光レーザを用いたため,大きさが1μm以上の粒子(煤)による散乱が支配的となるが,炭素源の種類,反応管の温度,キャリアガス流量の違いによって,透過率が大きく異なることが確認され,また,その時間変化の測定から煤の生成過程が確認できた。光の透過率をモニターすることにより煤形成の状態がわかるため,CNTの生成収率を増加させるためのプロセス最適化において,透過率を実時間の評価指標として用いることが可能である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Preparation of aligned SWNTs on substrate by thermal CVD method combined with PLA method2005

    • 著者名/発表者名
      T.Ueda
    • 雑誌名

      Proceedings of the 22^<nd> Symposium on Plasma Processing AP051202

      ページ: 349-350

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Optical Measurement in Carbon Nanotubes Formation by Pulsed Laser ablation2004

    • 著者名/発表者名
      Tomoaki Ikegami
    • 雑誌名

      Thin Solid Films 457

      ページ: 7-11

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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