研究課題
基盤研究(C)
研究目的1「生産経済学との境界領域」については(1)scale economiesとcongestionについて研究し両者の関係を完全に解明した。その結果はSahoo博士との共著でEJOR論文として出版された。この論文のなかではscale elasticityまたはdegree of scale economiesを定義しその値が負になる場合にcongestionが発生することを示した。さらにcongestionの度合いを計測する方法も確立した。この結果を日本のchain storesに適用して1990年以降この業界でcongestionが発生していること、その原因が1995年までは店舗数の過多にあったがそれ以降は売場面積の過剰によることであることを検証した。(2)Cost efficiencyについてJournal of the Operational Research Society(2002)の論文をもとにIndiaのLife insurance corporation(LIC)の19年間のcost efficiencyの変化について研究し、1994-95の非効率な運営の原因と2000-01の経営効率が改善された要因の解明に成功した。(3)DEAとAHPを用いて首都機能移転の候補地の選定を行い、2つの有力候補を決定した。この論文はSocio-Economic Planning Sciencesに掲載された。またこの論文は同誌のTop 25 Hottest Articlesの16位にあげられている。研究目的2「ゲーム理論との境界領域」については論文Egoists Dilemma : A DEA gameを完成しOmegaに採択された。この論文は提携型ゲーム理論に新展開をもたらすものとして評価されている。またゲーム理論とDEAを結合する新領域を開拓したものである。その他、Malmquist indexについてslacks based measure(SBM)を用いた研究を行って、Kluwer社の著書の1章とした。その結果を冷戦後の軍備の国際比較に適用してJournal of the Operations Research Society of Japanに掲載した。
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Journal of the Operations Research Society of Japan Vol.48,NO.1
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Omega (Forthcoming)