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2004 年度 実績報告書

不確実性の影響を受けにくいジョブショップのスケジュールに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15510131
研究機関広島大学

研究代表者

森川 克己  広島大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10200396)

キーワードスケジューリング / 不確実性 / ジョブショップ / メイクスパン
研究概要

本研究ではジョブショップを主たる対象とし、種々の不確実な現象が発生しても、その影響を受けにくいスケジュールをいかにして立案するかという問題に取り組んできた。不確実性の影響を吸収する鍵は、ジョブショップのスケジューリングにおいてしばしば生じる機械の遊休状態であり、不確実な現象の発生の影響をこの遊休状態によって効果的に吸収させることを目指している。
前年度は、処理時間の延びという不確実性に対し、与えられたスケジュールがその影響をどのくらい受けやすいかを計る不安定性という評価尺度を導入し、メイクスパン(スケジュールの長さ)最小なスケジュールの中から不安定性最小なスケジュールを求める厳密解法に重点を置いて研究を行った。その成果を踏まえ、本年度は分割スケジューリングという一見異なる問題への応用を試みた。大規模なスケジューリング問題に対し、これをいくつかの部分問題に分割して解き、競合を適切に解消しつつ重ね合わせていくという方法においては、重ね合わせ時の競合をできるだけ小さくするという目的を部分問題の中に含めることが有益ではないかと考えられる。これは、部分問題から見たとき、競合の発生を一種の不確実性と見なせば、不確実性の影響を受けにくいスケジュールを作ることが求められていると見なすことができよう。本研究ではこのような着想のもと、各部分問題に対しメイクスパン最小なスケジュールの中から不安定性が最小なものを選ぶ方法を提案した。ベンチマーク問題に対し、メイクスパン最小なスケジュールの中から不安定性が最大のものを選んだ場合と比較したところ、よい結果が得られやすことが明らかとなった。また、不安定性最小なスケジュールの中からメイクスパンの小さいものを選ぶ方法も選択肢に含めることができると考えられることより、不安定性最小化手順の効率化も行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 処理時間の不確実性の影響を受けにくいスケジュールに基づくジョブショップの分割スケジューリング2004

    • 著者名/発表者名
      森川 克己
    • 雑誌名

      日本経営工学会 平成16年度秋季研究大会予稿集

      ページ: 184-185

  • [雑誌論文] Decomposition-based makespan minimization in job shops2004

    • 著者名/発表者名
      Katsumi Morikawa
    • 雑誌名

      Proceedings of the Fifth Asia-Pacific Industrial Engineering and Management Systems Conference 2004

      ページ: 31.12.1-31.12.11

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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