研究課題
本研究の目的は、管理技術の国際競争力の増強を図るための基本モデルと方法を開発することである。この研究は平成15年度から18年度まで継続する予定で、平成17年度は第3年度に当たる。今年度は、これまで行ってきた文献・事例・実態調査の上に立ち、どの様な管理技術がどの様な問題解決に役立ってきたかを明らかにしたが、さらに、対象問題を今日の重要なテーマである、環境問題に絞って研究を行った。すなわち、「環境問題に対するテクノロジー・マネジメント」を今年度の主要な研究テーマとして、次の実績を上げた。1)管理技術は固有技術と違い、その国の固有の文化、歴史、社会、時代のニーズのもとで開発され、適用されるが、これを立証するため、我国戦後の工業発展に貢献した管理技術を例に挙げ、その内容を明らかにした。2)経営と管理技術の融合の概念に基づき、テクノロジー・マネジメントにおける経営課題と、これを解決する管理技術を列挙し、管理技術論としてフィンランド・ラッペンランタ大学で講演を行った。3)いくつかの具体例から、環境問題における管理技術の有効性について明らかにし、これを平成17年8月に開催されたICPRで研究発表した。4)その他関連する管理技術の1つであるスケジューリング、ロジスティクスに関する研究を共同研究として進めているが、この研究結果を日本ロジスティクス・システム学会、第6回APIEMSなどで研究発表した。今年度は環境問題に絞ってそのテクノロジー・マネジメント問題を検討したが、来年度の研究課題として持ち越されたため、その成果は2006年度に発表の予定である。なお来年度は研究機関の最期の年度に当たるため、頭記の研究テーマについて、これまでの研究成果を系統的に総括し、報告することを計画している。
すべて 2005
すべて 雑誌論文 (5件)
International Journal of Production Economics 98
ページ: 262-270
第8回日本ロジスティック・システム学会研究発表会予稿集
ページ: 4
Proceedings, ISPIM in Porto, June 2005 Portugal (In CD)
ページ: 8
Proceedings, 18^<th> ICPR in Italy, August 2005 (In CD)
ページ: 5
Proceedings, 6^<th> APIEMS Conference, Manila, December 2005 (In CD)