研究課題/領域番号 |
15510142
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研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
北岡 正敏 神奈川大学, 工学部, 教授 (90078311)
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研究分担者 |
熊谷 卓 神奈川大学, 工学部, 非常勤講師
栗原 謙三 神奈川大学, 工学部, 教授 (30312086)
吉田 賢二 神奈川大学, 工学部, 助手 (90260984)
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キーワード | 灰色理論 / 自動化システム / 信頼性工学 / PLC / 人間-機械系 / 人体モデル |
研究概要 |
研究成果は次の5点から構成される。 1)人間-機械系によるシステム評価:自動化システムを効率よく運転するために人間工学面から検証をした。タッチパネルの利用、機器の操作におけるコンピュータ画面の視覚情報の特性を明確にした。また、人体モデルを提案して機器操作と人体姿勢の関係を荷役作業姿勢モデルから理論解析をした。 2)灰色理論による部品供給の解析:製品の組立作業において、どの部品を外部に依頼し、どの部品を自社で生産するかの決定問題をサプライチェーンマネージメント(SCM)から検討した。特に、灰色理論を用いて複数のサプライヤと生産工程との関係をラプラス変換から解析した。また、ネットワーク型の待ち行列理論と流動数曲線から在庫の特性を理論解析した。 3)知識表現による自動組立システムの成果:自動組立システムの構築において、設計段階で製品構成の知識を部品表として記述する。次に、部品表からプロダクションルールを生成して部品の接続状態を明確にした。またプロダクションルールで生成したモデルは自動的にペトリネットを記述するシステムを開発した。次に、ペトリネットで表現された組立順序を線形計画法で決定する方法を提案した。 4)自動化システムPLCのプログラムの自動生成:自動化システムはPLC(Programmable Logic Controller)を用いて実施しているシステムが多い。自動化システムを構成する4つの要素の動きをLLD(Ladder Logic Diagram)で記述する。これを関数型言語に変換する手順を示した。次に、関数型言語からLLD型ペトリネットに変換するためのアルゴリズムとシステムを開発した。これによりペトリネットでシステムの解析が可能になった。 5)自動化システムのデバッキングと部品供給状態の検出:自動化システムの立ち上げ時におけるデバッキング作業を信頼性工学から検討した。デバッキング作業と機器の運転との関係から機器の信頼度と平常運転における関係を理論式から検証をし、その特性を明確にした。また、マルコフ過程からモデル化をして特性を明らかにした。
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