研究課題/領域番号 |
15510142
|
研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
北岡 正敏 神奈川大学, 工学部, 教授 (90078311)
|
研究分担者 |
栗原 謙三 神奈川大学, 工学部, 教授 (30312086)
吉田 賢二 神奈川大学, 工学部, 助手 (90260984)
熊谷 卓 神奈川大学, 工学部, 非常勤講師
|
キーワード | 灰色理論 / ファジイ・ニューロ / 生産自動化システム / 品質管理 / パーツフィーダ / ウエーブレット / 荷役作業 / 画像処理 |
研究概要 |
1)自動化生産システムにおけるデバッキング作業とパーツフィーダの故障診断に関する研究: (1)自動化生産システムにおける初期故障の問題をいかに解決するかはシステム導入において重要な課題である。自動化装置を導入するとき、デバッキング作業を経済的に実施するための新しい方法を提案した。ここではデバッキング作業に関してNHPP (Non Homogeneous Poisson Process)の理論式を提案し、実験データからモデル式の検証をした。そして、目標デバッキング作業を設定する方法を提案した。(2)自動化生産システムの運転においてトラブルの発生の最大理由は部品供給システムの問題がある。ここではパーツフィーダの故障をDSPによる音声信号を用いて、時系列解析のオンラインARMAモデルのパラメータを用いてARMA管理図を提案した。また、故障原因推定にはウエーブレット係数とARMAモデルの係数にファジイ・ニューラルネットワークを用いて原因を推定する方法を提案した。 2)Wavelet変換とファジイニューロによる画像処理を用いた不良品検出: 自動生産システムで生産される「ワーク」の状態をCCDカメラにより取り込み画像処理により不良品検出をするためのアルゴリズムとシステムを開発した。適用した手法は、高速処理が可能なファジイARTとウエーブレット変換である。次にウエーブレット係数を用いてファジイ・ニューラルネットワークにより不良品の内容を分類するアルゴリズムを提案した。また、ファジイARTに遺伝的アルゴリズム(GA)を適用して高速に画像処理ができる新しいGA手法を提案した。 3)3次元動作解析とCGによる荷役作業の研究 生産工場の現場で作業者の腰痛を初めとする人体への障害が大きな問題になっている。特に、現場の作業では荷役作業による障害が一番大きな問題である。このような中で、3次元動作解析装置を用いて、人体の動作を解析し作業姿勢をコンピュータグラフィックスで表示するシステムを開発した。そして、荷役作業の作業姿勢に対する、危険状態を表示するシステムを開発した。この結果、荷役作業におけるOWASコードを自動生成し、作業現場での作業者の危険度があらかじめ予測できるようになった。
|