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2004 年度 実績報告書

微生物代謝産物を用いた特異的酸性スフィンゴミエリナーゼ阻害剤の探索

研究課題

研究課題/領域番号 15510187
研究機関(財)微生物化学研究会

研究代表者

池田 洋子  財団法人微生物化学研究会, 微生物化学研究センター・探索研究推進G, 研究員 (60159639)

研究分担者 澤 竜一  財団法人微生物化学研究会, 微生物化学研究センター・構造分析, 研究員 (50235454)
梅澤 一夫  慶応義塾大学, 理工学部, 教授 (70114402)
キーワード微生物代謝産物 / 酸性スフィンゴミエリナーゼ / 阻害剤
研究概要

放線菌の培養液中に見つかった活性物質について昨年1年間の実績を報告する。この活性物質の酸性スフィンゴミエリナーゼ阻害活性は、中性スフィンゴミエリナーゼ阻害活性の300倍以上の強い活性を示したのでその培養を試みた。しかし、活性物質の生産量が極めて少なく、抽出物中に阻害活性を見出せない状態になった。そこで菌の改良を行うため、2度の単胞子分離操作を行い、生産性の検討を行っている。この実験によって活性物質の生産量が増加し阻害活性物質の単離が容易になることを期待している。
また、我々はスフィンゴミエリンから始まる代謝経路に着目し、スフィンゴミエリナーゼ下流のシグナル伝達の解明を進めている。そして、酸性スフィンゴミエリナーゼがマクロファージの泡沫化を促進して動脈硬化を誘起することがわかってきた。最近、肝細胞のcytosolに存在するsupernatant protein factor(SPF)と名づけられたlipid-binding transfer proteinに属するタンパクがコレステロール生合成のスクワレンからラノステロールの過程を刺激してコレステロール生合成を促進することが報告された。そこで、抗動脈硬化剤としてのターゲットをSPFに絞り、現在そのアッセイ系を構築中である。
さらに、我々はLPS刺激血管内皮細胞と白血球の接着阻害のスクリーニングからLPS活性を阻害する新規depsipeptideを細菌の培養液中に発見して、ヘプタデプシンと命名し報告した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Isolation of Heptadepsin, a Nobel Bacterial Cyclic Depsipeptide that inhibits Lipopolysaccharide Activity2004

    • 著者名/発表者名
      O.Ohno, Y.Ikeda, R.Sawa, M.Igarashi, Y.Suzuki,...K.Umezawa
    • 雑誌名

      Chemistry & Biology 11

      ページ: 1059-1070

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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