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2003 年度 実績報告書

谷津田景観域における生物多様性保全機能を高める景観配置構造の解析

研究課題

研究課題/領域番号 15510195
研究機関東京情報大学

研究代表者

原 慶太郎  東京情報大学, 総合情報学部, 教授 (20208648)

研究分担者 藤原 道郎  姫路工業大学, 自然・環境研究所, 助教授 (80250158)
SHORT Kevin  東京情報大学, 総合情報学部, 教授 (40337762)
須崎 純一  東京情報大学, 総合情報学部, 講師 (90327221)
キーワード生物多様性 / 保全 / 景観生態学 / 谷津田 / 地理情報システム / リモートセンシング
研究概要

初年度である平成15年度は、GIS(地理情報システム)とリモートセンシングを統合した景観解析手法を確立し、野生生物ハビタットの評価につながる検討を実施した。今年度得られた成果は、下記のとおりである。
1.異なる分解能の衛星リモートセンシングデータによるハビタット抽出の検討
県域スケールの土地被覆解析に多用されるLandsat衛星データのうち、2000年に供用が開始されたETM+データを用いた土地被覆解析手法を検討し、4時期のシーンを用いたコンポジット画像による分類が有効であることを示した。また、都市近郊では、高空間分解能衛星データIKONOSが微小な植生域の抽出に有効であることを明らかにし、これらの知見から、衛星リモートセンシングによるハビタット抽出手法を確立した。
2.都市近郊の谷津田景観における景観構造解析
谷津田景観は、谷津頭の湿地や湿田とそれを取り巻く森林域を併せ持っており、都市近郊域にかろうじて残存する良好な野生動植物のハビタットとして極めて重要である。異なる2時期(1960年代と1990年代)における景観構造解析を行い、現在の構造に至る履歴を解析し、種々の人為の影響及び、ハビタットとしての機能の評価を行なった。
3.谷津田に生息する生物の生息状況と景観構造の解析
とくに谷津田の水域に生息する魚類について、生息環境としての水質と、周辺の景観構造との関係を解析し、種類群によって、生息状況と周囲の景観構造とに強い関連性があることを明らかにし、谷津源頭部においては周囲の森林域の存在が重要な要素であることを示した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 鎌形哲稔, 須崎純一, 原慶太郎: "高分解能衛星データによる都市近郊の植生抽出と樹種判別"日本写真測量学会平成15年度年次学術講演会発表論文集. 21-24 (2003)

  • [文献書誌] 鎌形哲稔, 須崎純一, 原慶太郎: "異なるセンサを用いた都市近郊域の植生解析"日本写真測量学会平成15年度秋季学術講演会発表論文集. 125-128 (2003)

  • [文献書誌] Masuyama, T., Yamamoto, T., Hara, K., Yasuda, Y: "Habitat evaluation of Japanese Black bear using CIS"Proceedings of the 24th Asian Remote Sensing. (CD). (2003)

  • [文献書誌] Susaki, J., Hara, K., Kajiwara, K., Honda, Y: "Robust Estimation of BRDF Model Parameters"Remote Sensing of Environment. 89. 63-71 (2004)

  • [文献書誌] Fujihara, M., Hara, K., Short, K: "Changes inlandscape structure of "yatsu" valleys : a typical Japanese urban fringe landscape"Landscape and Urban Planning. in press.

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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