• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

現代イスラームとリベラリズムの価値観に関する相対化研究-ホメイニーに焦点を当てて

研究課題

研究課題/領域番号 15510208
研究機関同志社大学

研究代表者

富田 健次  同志社大学, 神学部, 教授 (80249680)

キーワードイラン / シーア派 / リベラリズム
研究概要

17年度は、「民主主義」に関して、イランで、西欧政治思想との比較研究を行っている数少ないウラマーであるAhmad Vaezi師の論考を翻訳した。さらに「正義」の概念を軸にして、リベラリズムとの比較を試みるべく、Doktor Mohammad Hosein Jamshidiの著書、Nazarie-ye Adalat -az didegah-e・Farabi, Emam・Khomeini, Shahide・Sadrの読み込み作業とその概要訳出をおこなった。これは、「一神教の学際的研究」Cismorの2005年度報告書の一部にも、報告される予定である.正義は抽象的であり、さらに加えてその裾野はアリストテレスの正義論から、最近ではJohn・Rawlsに及ぶ極めて幅広いテーマのため、これによる比較作業のとりまとめはさらなる研鑽を必要とするが、イランの国際政治上の諸問題たとえば中東和平とイスラエルに対するイランの姿勢、また、核開発問題におけるその姿勢の背後には、シーア派に脈打つ正義観(本来所有する権利を力によって奪うことは不正である)があることは指摘が可能であろう。
また、年度末にはイランへの出張を当該費にて行い、イランの最高意志決定機関付属の研究機関「イラン戦略研究センター」との交流とその紹介による研究者の紹介を受けることができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Az Donya-ye Shahr ta Shahre Donya (抄訳 M.Khatami著)2006

    • 著者名/発表者名
      富田 健次
    • 雑誌名

      一神教の学際的研究 研究成果報告書(特定研究プロジェクト2) (刊行予定)

      ページ: 201-226

  • [雑誌論文] Nazarie-ye Adalat (抄訳 Dr.M.H.Jamshidi著)2006

    • 著者名/発表者名
      富田 健次
    • 雑誌名

      一神教の学際的研究 研究成果報告書(特定研究プロジェクト2) (刊行予定)

      ページ: 377-498

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi