研究代表者(杉山)は16年度も15年度にひきつづき、マイノリティ女性文学、女神進行、宗教とジェンダーについての文化的研究のそれぞれについて文献表を完成させ、それに基づき資料を収集した。平成15年9月および平成16年9月に渡米し、スーザン・グーバー教授らよりレビューをうけるとともに、インディアナ大学、UCLA図書館等で資料を収集した。それらに基づき、平成16年度に博士論文を完成、インディアナ大学より学位を取得した。それをまとめ、あるいは発展させた形で、平成16年中に3回、17年度中に4回の学会発表を行なった。平成16年の発表学会はアメリカ学会、日本女性学会、企業家研究フォーラム冬季研究会(いずれも全国大会)、平成17年の発表学会は、MESA(多民族文学学会)、新英米研究会、(いずれも全国大会)、および、アジア系アメリカ文学会、立命館アメリカン・セミナー(いずれも国際学会)である。これらの発表の内容およびそれを発展させたものをもとに、共著2冊を出版(うち一冊は印刷中、下記11を参照)した。またこれらの成果の集大成として、現在単著『母親の語り、母親の力-現代アメリカ小説の中の女神たち-』(仮)を執筆中、17年度中に完成の予定である。この単著の序論および本論の一部を、本研究の報告書の形で発表する予定で現在準備中である。また博士論文およびそれを発展させたものを米国の出版社より英語で発表する可能性についても現在検討中で、そのための原稿も現在準備中である。
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