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2003 年度 実績報告書

高専女子卒業生の労働に関する調査研究-技術職現場のジェンダー分析-

研究課題

研究課題/領域番号 15510231
研究機関詫間電波工業高等専門学校

研究代表者

内田 由理子  詫間電波工業高等専門学校, 一般教科, 助教授 (90259945)

研究分担者 太田 智加子  石川高等専門学校, 一般教育科, 講師 (00282020)
奥田 浩司  石川高等専門学校, 一般教育科, 助教授 (90185538)
青木 照子  大分高等専門学校, 制御情報工学科, 助教授 (60099900)
角谷 英則  津山高等専門学校, 一般教科, 講師 (90342550)
キーワード高専女子卒業生 / 就職 / 就労状況 / 離職・転職 / 進路指導
研究概要

2003年12月末より2004年1月にかけて、調査協力が得られた全国高専40校の女子卒業生6390名(内、海外居住者12名)を対象に、就職・就労状況等に関する郵送調査を実施した。所在不明による返送834通、回答1183通、回収率は約21%であった。
現在、得られたデータの分析に着手しているが、度数分布と主な変数によるクロス集計からは、以下の点が明らかになってきた。
(1)離職・転職
約64%が離職あるいは転職を経験しており、非常に高い比率といえる。これは女性に特化している現象なのか、高専卒業生あるいは女性技術者に特化している現象なのかも含めて、離職・転職の特徴をさらに分析する予定である。なお、官公庁に就職した卒業生は離職・転職率が低く、業種による動向の違いにも注目できる。
(2)職種
「サービス・エンジニア」が多いという仮説に反し、現職では「開発・設計」が約26%、初職では約24%であった。女性技術者に対する職場の期待値も、「能力開発・技能向上」が現職では約78%、初職では約76%であった。一方、初職において技能発揮できなかった者が約28%、その理由に「技術と関係ない」業務内容や「機会を与えられない」を約71%があげている。業種や業態による就労状況の差異に注目できる。
(3)職階
現職において一般社員・職員が約71%と大半を占める中、社長・役員、個人経営者が約9%71人は注目すべき存在である。
(4)進路指導
進路指導への要望として「同性技術者が勤務しやすい企業情報」が、第一番目の要望として約20%、第二番目の要望として約26%を占め、「現場で働く先輩の情報・交流」の次にその要望の高いことが指摘できる。
今後は上記の点も含め、ヒアリング調査とさらなる分析を行う予定である。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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