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2004 年度 実績報告書

時間論をてがかりとした道元の思想構造の総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15520010
研究機関お茶の水女子大学

研究代表者

頼住 光子  お茶の水女子大学, 文教育学部, 助教授 (90212315)

研究分担者 高島 元洋  お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (90127770)
キーワード道元 / 時間論 / 比較思想 / 日本思想史 / 東アジア思想史 / 神秘主義 / 鎌倉新仏教 / 禅宗
研究概要

本年度においては、初年度に行ったテキスト内在的な研究を続行するとともに、新たに、従来、十分に検討されてきたとは言い難い、道元の思想の、日本倫理思想史、東アジア仏教思想史における位置を確定するための基礎作業を行った。この試みは、テキスト外在的な解釈というよりも、テキストそれ自身がおかれた時代的、思想史的なコンテキストを読み解く試みであり、テキスト内在的な読みとの連関のもとにおいてのみ、意味をもつようなものである。
さらに、道元の時間論の比較思想的研究のために哲学、倫理学、宗教学関係の論文、著作も調査、購入し、従来、学界において行われてきた道元の時間論とアウグスティヌスやハイデガーのそれとの比較研究を再検討し、道元の時間論の独自性を浮き彫りにすると同時に、人間の精神的営為において不可欠の普遍的テーマである時間の問題を、道元に立脚して検討した。特に本年度焦点を当てたのは、神秘主義の文脈における時間論というテーマであり、東西の神秘思想における時間把握と道元のそれについての比較検討にも力を入れた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (5件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 日本近代における神秘主義の一様態-綱島梁川の見神の実験をめぐって2005

    • 著者名/発表者名
      頼住 光子
    • 雑誌名

      人文科学紀要(お茶の水女子大学) 第57号(印刷中)

  • [雑誌論文] 仏教における倫理の位置付けをめぐって-道元の因果観をめぐる一考察2005

    • 著者名/発表者名
      頼住 光子
    • 雑誌名

      神田外語大学日本研究所紀要 第1号(印刷中)

  • [雑誌論文] 仏教における倫理の位置付けをめぐって-道元と親鸞における悪の問題-比較思想的考察2005

    • 著者名/発表者名
      頼住 光子
    • 雑誌名

      神田外語大学日本研究所紀要 第1号(印刷中)

  • [雑誌論文] 思想史とは何か-「日本思想史」に関する方法論的反省2005

    • 著者名/発表者名
      高島 元洋
    • 雑誌名

      比較日本学研究センター研究年報(お茶の水大学) 第1号(印刷中)

  • [雑誌論文] 演劇の近代化と河竹黙阿弥2004

    • 著者名/発表者名
      高島 元洋
    • 雑誌名

      近代日本の成立(ナカニシヤ出版)

      ページ: 63-90

  • [図書] 人間の文化と神秘主義2005

    • 著者名/発表者名
      頼住 光子(共著)
    • 出版者
      北樹出版

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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