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2005 年度 実績報告書

唐代道教関係石刻史料の研究

研究課題

研究課題/領域番号 15520038
研究機関名古屋大学

研究代表者

神塚 淑子  名古屋大学, 文学研究科, 教授 (20126030)

キーワード唐代道教造像 / 天尊像 / 道観 / 則天文字 / 道教儀礼
研究概要

唐代道教関係石刻史料の研究の最終年度にあたる今年度は、研究成果報告書の作成に向けて、3年間の研究の整理を行った。この3年間には、唐代道教造像、唐代巴蜀地方の道教関係石刻史料、司馬承禎に関連する石刻史料の3つのテーマについて、基礎史料の収集と研究を行ったが、研究成果報告書では、このうち、唐代道教造像の研究のための基礎的な作業として行った史料収集の結果をまとめることとした。現在知りうる唐代道教像全般についての、銘文・参考文献・図像を備えた資料集は、管見の限り、まだ公表されてはおらず、こういう形での報告書作成が有意義なものと考えたからである。そのため、先行研究による調査・報告を整理する一方、日本国内に所蔵する唐代道教像については、すべて実地調査・写真撮影を行い、所蔵者の許可を得て、研究成果報告書に掲載することとした。
この間、唐代道教像の史料収集とあわせて、隋代の道教像についても史料収集と検討を行ったが、それについては、18年3月に研究論文「隋代の道教造像」を発表した。また、唐代には天尊像・元始天尊像を道教の主神とすることが定着するが、その源である六朝時代の霊宝経の思想における天尊・元始天尊の問題については、17年11月に「天尊像・元始天尊像の成立と霊宝経」と題する口頭発表を行った。
研究成果報告書は、第1部「隋代の道教造像」、第2部「唐代の道教造像」、付録「『太上洞玄霊宝業報因縁経』『三洞奉道科戒営始』に見える道教像関連の記述」から成る。隋代・唐代それぞれの道教造像の概要と特徴をまとめ、各像の銘文・参考文献・図像を収録した。則天武后期のものには則天文字が多数含まれていて、時代の生の姿を伝えていたり、また、道教儀礼の一環として道教像が造られたことを示すものがあるなど、道教像の史料は、時代の変遷による道教の変化をも映し出している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 隋代の道教造像2006

    • 著者名/発表者名
      神塚淑子
    • 雑誌名

      名古屋大学文学部研究論集 哲学52(通号156)

      ページ: 111-136

  • [図書] 『現代語訳阿含経典 長阿含経』第6巻2005

    • 著者名/発表者名
      丘山新, 菅野博史, 末木文美士, 神塚淑子ほか
    • 総ページ数
      532
    • 出版者
      平河出版社

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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