平成17年度は、平成16年度までの研究の中間報告として学会発表を行った。またその成果を踏まえてインドに出張した。インド出張においては(1)現地での映像および文献資料収集、(2)聞き取り調査、(3)サンスクリット文献研究の3点を中心に研究を進めた。 平成17年8月22日から24日にかけて東京、専修大学において開催された国際マハーラーシュトラ学会において、いままでの成果を踏まえて口頭発表を行った(発表題名:Mangalagauripuja in Maharashtra)。その際欧米およびインド人研究者より質問、指摘のあった点をピックアップし、インドでの調査を行った。インド出張の内容は以下の通りである。 (1)現地での映像および文献資料収集に関しては、平成16年8月から9月にかけてインド出張を行い、マハーラーシュトラ州におけるヴラタ儀礼の撮影およびそれらの儀礼に使用されるサンスクリット、マラーティー語のテキストを収集した。 (2)聞き取り調査に関しては、マハーラーシュトラ州プネー氏の数人の研究者よりマンガラーガウリー・ヴラタの特色について質問し、また隣接するカルナータカ州における同儀礼のヴァリエーションについて聞き取りを行った。 (3)サンスクリット文献研究については、平成16年度の出張の成果を踏まえて、マンガラーガウリー・ヴラタで使用されるサンスクリット・テキスト『サールタプージャー・サングラハ』中の疑問点について聞き取りを行った。またマンガラーガウリー・ヴラタの後行われる「ケール」と呼ばれる女性によるゲームについてマラーティー語テキスト中の疑問点について聞き取りを行った。 以上の成果は科学研究費補助金研究成果報告書に反映させる予定である。以上
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