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2003 年度 実績報告書

半島空間における民俗宗教の動態に関する調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 15520056
研究機関弘前大学

研究代表者

諸岡 道比古  弘前大学, 人文学部, 教授 (70133915)

研究分担者 木村 敏明  東北大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (80322923)
小池 淳一  国立歴史民俗博物館, 助教授 (60241452)
山田 嚴子  弘前大学, 人文学部, 講師 (20344583)
キーワード半島空間 / イタコ / カミサマ / 修験 / 漂着神 / 屋内神 / シラガミサマ(オシラサマ)
研究概要

平成15年度は、夏泊半島の西側沿岸部と東側沿岸部、及び、陸奥湾を挟んだ津軽半島平舘村で調査を行った。3月13日から16日には対岸の下北半島川内村を中心とする地域での調査を予定している。調査の結果、次のようなことが明らかとなった。
夏泊半島の西側と東側では、嫁のやりとりなどの人的交流はあるが、物資の流通などはあまり見られず、東西ともそれは青森市に集中している。陸奥湾を挟んだ対岸の津軽半島平舘村とは人・物両面においてつながりが見られる。
夏泊半島の宗教もまた青森市との結びつきが強い。昭和50年代まで、半島全域のシラガミ(オシラサマ)の祭祀に関与していたのは、小湊在住のイタコ、高橋ナヨ(平成5年没)であるが、このイタコは青森市内にも信者を持ち、青森市内のシラガミの祭祀にも関わっていた。夏泊半島東側の東田沢、西側の茂浦、稲生でも青森市在住のカミサマと深い関わりがあった。
半島全域でシラガミサマを祭祀している家の把握に努めた結果、半島内では従来のシラガミ信仰とは別に、新たに昭和50年代以降にシラガミサマを祀り始めた家が存在することが分かった。このような新たなシラガミの祭祀には地元の「信心深い人」が関与していることも分かった。このような熱心な信者は信者同士がネットワークをつくっていることも明らかとなった。
今年度の研究成果は、小池淳一(研究分担者)が「青森県東津軽郡平内町東田沢の椿神社とその伝説」(8月17日、於:西郊民俗談話会)、小林亜希子(研究協力者)が「生業のなかのイエと個人-陸奥湾岸漁村の女性の生活誌から-」(12月6日、於:青森県女性のあゆみとくらし研究会)と題して、それぞれの研究会で報告している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 小池 淳一: "東方朔の発生-飢饉と文学-"地方史研究. 53-4. 49-52 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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