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2005 年度 実績報告書

〓園社中の基礎的研究-江戸の知的共同体-

研究課題

研究課題/領域番号 15520072
研究機関国際基督教大学

研究代表者

小島 康敬  国際基督教大学, 教養学部, 教授 (70101590)

キーワード〓園
研究概要

本研究の趣旨は江戸中期の知的世界を風靡した荻生徂徠一門(〓園学派)の人的ネットワークを明らかにし、その知的結社の実態とその文化的・思想的意義を考察することにある。すなわち、〓園に集う知識人の生態やネットワークを追うことによって、都市社会における知的共同体の存在意義と江戸知識人の意識構造を思想史的方法と社会史的方法を統合させながら立体的に把握することを目指すものであるが、本年度は以下のことを実施した。
1 〓園諸彦会讌図の絵画資料を中心に研究をすすめた。この構図の絵画が少なくとも7種類以上あることが確認された。またこの絵は〓園社中の雰囲気と人間模様を見事に伝えるものであり、原図の作者は不詳であるが、〓園社中と深く係わりのある人物か、もしくは〓園社中の人間関係をよく知っている人物に違いないことが判明した。これは実際の人物を描写したものではなく、『〓園雑話』『先哲叢書』『文会筆記』に散見される記事を踏まえて描かれたものであることが推測される。この図が知的共同体、文学的サロンとしての〓園社中の内実を見事に視覚化したものであるとの視点から報告書を作成した。
2 大田南畝が〓園一門の系譜を引く者であり、彼の狂歌の作成が徂徠学の古文辞学の方法の実践に負うものではないかとの視点から、南畝と徂徠学とのつながりを国際基督教大学アジア文化研究所主催の「パロディと日本文化」シンポジウムで報告した。
3 太宰春台の経歴と人間関係、及び朝鮮通信使との交流を考察した。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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