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2004 年度 実績報告書

ドラマ空間における音楽に対する観客反応の実証的な研究

研究課題

研究課題/領域番号 15520087
研究機関大阪大学

研究代表者

上倉 庸敬  大阪大学, 文学研究科, 教授 (90115824)

研究分担者 田之頭 一知  大阪芸術大学, 芸術学部, 講師 (40278560)
渡辺 浩司  大阪大学, 文学研究科, 助手 (50263182)
キーワードドラマ / 映画音楽 / 効果音楽 / ギリシア劇 / ワグナー / 武満徹 / 観客反応 / 演出
研究概要

標記の研究課題を遂行するため、研究代表者および研究分担者のあいだで、またときに外部から専門家を招いて、ほぼ毎月研究発表ないし共同討議をおこなった。研究代表者は映画を、田之頭は音楽を、渡辺は演劇を主として担当し以下の実績をあげた。
(1)研究代表者は、研究分担者の協力をえて、映画および演劇の上演時における観客の反応を、(1)映像、(2)演出、(3)効果音楽、(4)音楽という三つの側面から調査し、それぞれの側面への観客の反応を分析・比較した。
(2)研究代表者はまた、日本映画数作を取り上げ、とくに(1)映像および(2)演出と(3)効果音楽との関連を中心にして分析・比較をおこなった。
(3)田之頭は、武満徹の映画音楽を取り上げ、とくに(1)映像と(4)音楽との関連を中心にして分析・比較をおこなった。武満徹は、映画音楽で実験的な試みをしており、当時としては斬新な彼の音楽が当時の観客にどのような反応を引き起こしたのかを明らかにした。
(4)渡辺は、古代ギリシアの音楽祭および劇を取り上げ、文献から推察される古代ギリシアの音楽の演奏形態と劇の上演形態とをできるかぎり明らかにし、そうして明らかにされた古代ギリシアの音楽や劇に対する当時の観客の反応を析出した。
(5)外部から数名の研究者を招き、また研究協力者として招き、観客の劇音楽への反応が文化史的に重要な役割を果たす場合を検討し、とくにワグナーの楽劇を取り上げ、ワグナーの音楽と楽劇とがそれぞれ別々にフランスに輸入され、受容されていく過程を明らかにした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004 2003

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 小林秀雄『モーツァルト』を読む2003

    • 著者名/発表者名
      田之頭一知
    • 雑誌名

      河南論集 8

      ページ: 87-125

  • [図書] 音楽学を学ぶ人のために(共著)2004

    • 著者名/発表者名
      田之頭一知
    • 総ページ数
      306
    • 出版者
      世界思想社
  • [図書] ディオニュシオス/デメトリオス 修辞学論集2004

    • 著者名/発表者名
      渡辺浩司他訳
    • 総ページ数
      616
    • 出版者
      京都大学学術出版会

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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