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2005 年度 実績報告書

17世紀フランスにおけるオウィディウスの挿絵と絵画の関係についての総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15520094
研究機関日本大学

研究代表者

木村 三郎  日本大学, 芸術学部, 教授 (00130477)

研究分担者 小野崎 康裕  川村学園女子大学, 文学部, 教授 (30194608)
栗田 秀法  名古屋芸術大学, 美術学部, 助教授 (10367675)
キーワードオウィディウス / 挿し絵 / フランス国立図書館 / デジタル・アーカイブ / 変身物語 / エコー / プッサン / 著作権
研究概要

木村は、本年度も、パリ国立図書館(BN)とフランス国立美術史研究所(INHA)において、17世紀フランスにおける人文主義的な傾向にとって基礎となる資料の調査を行った。一方では、デジタル・アーカイブとして、オウィディウスの挿絵を公開するための基礎研究に集中した。夏期に、1651年版の同図書の仏訳本の挿絵部分の撮影を行い、研究協力者である新畑、鯨井の両氏と共同で、プログラムとHP作成に力を入れた。また、著作権問題に関する基礎的な問題を研究した。11月には、駿河台大学において、波多野宏之同大学教授の主導で行われたシンポジウムで報告を行った。なお、日本大学総合学術情報センターにおける、デジタル・ミュージアム・プロジェクトのリーダーも兼任する立場から、デジタル・アーカイブ一般の問題に取り組み、同大学が所有する、3万点に及ぶ『歌舞伎番付デジタル・アーカイブ』の学内LAN公開を実現し(http://nurb.cin.nihon-u.ac.jp/kabuki/)、当該研究のデジタル化公開(www.ovidmeta.jp)のための貴重な経験を得た。
小野崎は、過去2年間に亘り、フランス国立図書館を中心として収集した資料の詳しい分析と照合を行った。また資料分析の過程で浮かび上がった新たな問題に関する追加調査を行った。
栗田は、これまで収集したオウィデュウスの挿絵の資料の中から具体的に主題を絞り、絵画制作と挿絵利用の実相についての具体的な分析を試みた。その成果の一端として、別記論文において「エコーとナルキッソス」の図像に存する複数の系統を明らかにし、プッサンの作品の系統上の位置づけを行った。また、海外調査では図書館、研究所等で最新の研究動向を確認するとともに、美術館等で作品の実験調査を行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 日本の大学における、人文科学系デジタル・アーカイブに関する近年の事情について2006

    • 著者名/発表者名
      木村三郎
    • 雑誌名

      平成15-17年度科学研究費補助金研究成果報告書

      ページ: 109-122

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 西洋古代変身譚の系譜・・・古代ギリシャからオウィディウスの挿絵『変身譚』へ・・・2006

    • 著者名/発表者名
      小野崎康裕
    • 雑誌名

      平成15-17年度科学研究費補助金研究成果報告書

      ページ: 7-38

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] <研究ノート>オウィディウスの挿絵とプッサン-《エコーとナルキッソス》をめぐって-2006

    • 著者名/発表者名
      栗田秀法
    • 雑誌名

      名古屋芸術大学研究紀要 27巻

  • [雑誌論文] 版画《長崎の王》のモデルは誰か・・・十七世紀のフランスで描かれた大村純忠2005

    • 著者名/発表者名
      木村三郎
    • 雑誌名

      キリシタン文化 126

      ページ: 34-57

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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